114話 ページ20
「おい」
「？」
どこの建物だろうか
風が強く吹き続ける建物の屋上に、その男達はいた
「お前一体どういうつもりだ」
一人は顔に手を付けた不気味な男
もう一人は黒い霧の体を持つ男
「それは、俺の台詞だよ．．．
死柄木．．．？」
そう言って死柄木に振り返ったのは赤髪を風に揺らす男
．．．赤羽紅音だ
「俺が少し出てる間に何してるわけ？」
「俺達が行動を起こすのにお前の許可なんかいらないだろ」
「まぁ、それもそうか．．．」
紅音は人当たりの良さそうな笑みを浮かべたかと思うと、次の瞬間酷く冷たい視線を二人に送った
「「っ！」」
「お前の言う通りだよ
好きにやればいいさ．．．ただ」
紅音はス、と殺気を押さえまたも笑った
「あの子には手ぇ出すなよ」
「．．．随分ご執心ですね、赤羽紅音
仮にも貴方は我々の協力者という事を忘れないで頂きたい」
「協力者ぁ？
勘違いするなよ、俺は俺の目的の為にお前らを利用してるんだ」
利用．．．その言葉を聞いた死柄木が紅音に手を伸ばした
「！？．．．クソがっ」
「生き急ぐなよ、クソガキ．．．」
飛びかかった死柄木を止めるように両足と伸ばした手に赤い結晶が纏わり付いていた
「．．．まぁ、今回は偶々鉢合わせただけみたいだしな
だからこの位で許してやるよ
お前も、こんな所で無駄に怪我したくないだろ？」
赤い結晶が割れると同時に紅音は歩きだした
「お前らに最後に忠告だ
たとえあいつの命令だろうが、あの子には近づくな」
「．．．赤羽紅音、貴方はどうしてそこまでして．．．」
黒霧の言葉に、紅音は足を止める
徐々に月に雲がかかり、辺りが暗くなっていく
闇が紅音を覆おうとした時、彼はくるりと振り返り笑って言った
「あの子が、俺にとっての光だからだよ．．．」
「．．．」
目を細めて笑う姿は酷く怪しげで、それでもとても美しいものだった
闇が完全に紅音を覆うと、気付けばそこから彼は姿を消していた
「大事な、大事な子だよ．．．
あの子には俺と一緒に生きてもらわないと
そして、出来ることなら一緒に．．．」
終わって欲しい．．．＿＿＿
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SHINKAI(プロフ) - 弁財天ちゃんさん» こんばんはです弁財天ちゃん！コメント励みになります。ありがとうございます！頑張って更新していくので、続きをお楽しみにしていてください！ (2019年2月4日 1時) (
レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
弁財天ちゃん - SHINKAIさん» SHINKAIさんこんばんは弁財天ちゃんです！！夜分遅くでもお仕事ご苦労様です(*^_^*)先程の内容を読ませて頂いたところヒロインは焦凍の告白に何故か答えられない要素がありますが一体どうしてなのか気になりますね(-""-;)また今後の内容をお待ちしてます！！ (2019年2月3日 20時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
弁財天ちゃん - SHINKAIさんおはようございます弁財天ちゃんと言います不束な点がございますがよろしくお願いいたします！！最近第三段製作おめでとうございます(*^_^*)！！此れからも忙しくなりますが影ながら応援してますのでまたの内容をお待ちしてます＼(^_^)／ (2019年1月17日 7時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます！頑張って更新していきます。 (2019年1月6日 23時) (レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 面白かったです！再新頑張ってくださいp(^-^)q (2019年1月6日 20時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2019年1月6日 4時
