111話 ページ17
「！
ぁ、ありがとうっ！」
ホッとしたように笑った女性を見てから、起き上がってきた巨体に視線を戻す
『さてさて．．．どうしてお前がここにいるのかなぁ？
脳無．．．っ！！！』
私の目の前には鋭い牙と焦点の定まらない目と、ついでに脳みそを剥き出しにした化物
ＵＳＪの時の事は話しに聞いただけだけど、相当やばいってのは知ってる
『何個も個性持ってるんだって？
お前はいくつ持ってるのかな．．．？』
「あああ゛ぁぁああ゛っ！！」
わけの分からない奇声を発して飛びかかってきた脳無
慌てて水壁を作る
これは戦闘は免れないなぁ．．．
『走れますか！？』
「えっ！あ、は、はいっ！」
『なら、私がコイツの事を捕まえてる間に逃げて下さい！
すぐそこまでヒーローが来てる筈ですから！』
脳無を水球に閉じ込めて身動きを封じる
女性の周りに薄い水の膜を作って、起き上がらせた
これで少しくらいは衝撃に耐えられる
何かあってもそうそう怪我はしないはずだ
「あ゛ああっ！！」
脳無は水を割ろうと無茶苦茶に暴れはじめる
『っ．．．早く！走って！！』
「．．．っ」
女性が男の子を抱えて路地から出て数秒後に、脳無が水球を破った
すると、脳無の背中から針の様なものが数本飛んできた
『あっぶなっ！』
横に飛び、ぎりぎりで避ける
しかし、脳無はぐるりと此方を向き今度は口から謎の液体を吐いた
『っ！』
咄嗟に後退するも、右肩に少量液体がかかった
液体が付いた箇所は服が融け、僅かに肌を焼いた
慌てて水で洗い流すと、小さく火傷のようになっている
酸、とは少し違う気がするけれど．．．
チラリと、液体がモロにかかった地面を見ると７センチほど融けて窪んでいた
『やっば．．．』
飛び上がり、真上から突撃して来た脳無を避け、張っていた糸を思い切り引いた
ブチッ！という歪な音がし、脳無の両腕が落ちた
すると、落ちた腕を見下ろした脳無は突然周辺の壁に液体をかけ始めた
『っ！．．．意外に賢いのかな？』
物を溶かす事が出来る液体
それが付着した壁にはもう私の糸は張れない
『分かっててやったのか、ただの警戒によるものか．．．
どっちにしろ厄介な事に変わりはないか』
相性が悪すぎる．．．
一人でどこまで凌げるかわからない
早く来てっ
ヒーロー．．．！！
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SHINKAI(プロフ) - 弁財天ちゃんさん» こんばんはです弁財天ちゃん！コメント励みになります。ありがとうございます！頑張って更新していくので、続きをお楽しみにしていてください！ (2019年2月4日 1時) (
レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
弁財天ちゃん - SHINKAIさん» SHINKAIさんこんばんは弁財天ちゃんです！！夜分遅くでもお仕事ご苦労様です(*^_^*)先程の内容を読ませて頂いたところヒロインは焦凍の告白に何故か答えられない要素がありますが一体どうしてなのか気になりますね(-""-;)また今後の内容をお待ちしてます！！ (2019年2月3日 20時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
弁財天ちゃん - SHINKAIさんおはようございます弁財天ちゃんと言います不束な点がございますがよろしくお願いいたします！！最近第三段製作おめでとうございます(*^_^*)！！此れからも忙しくなりますが影ながら応援してますのでまたの内容をお待ちしてます＼(^_^)／ (2019年1月17日 7時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます！頑張って更新していきます。 (2019年1月6日 23時) (レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 面白かったです！再新頑張ってくださいp(^-^)q (2019年1月6日 20時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2019年1月6日 4時
