第151話 ページ7
「わかった
ならキルアとAに任せる
ターゲットはパクノダという女のみ
それ以外は無視していい」
「『オーケー』」
「くれぐれも慎重に」
「大丈夫無理はしない」
「私と共に行動する運転手が1人
レオリオ頼めるか？」
「え！？お、おう．．．」
「平気だよ
クラピカのそばなら安全だから」
「おいキルアまるで俺がびびって一瞬間が空いたみたいな取り方すんな！」
『ガッツリビビってるじゃん』
「ビビってねえよ！」
『大丈夫だよ
もしそっちに危害がいくようなことがあっても偵察係の私もそばにいる
私が誰も、殺させないから』
「．．．A．．．」
『だからいくらでもビビってていいよ！』
「俺の感動を返せこのヤロー！！」
Aの頭をゴツんと殴るレオリオ
痛いー！とキルアに縋りつき喚くAをよそに、ゴンの役目が決まる
「クラピカ、俺は？」
「敵の目をくらます役、撹乱係だ」
「わかった！」
「ちょっと待った！
それはかなりやばい役だろ？
また直接奴らと対峙しなきゃじゃん！
それならコイツの方が適任だろ！」
『？』
自分に縋り付くAを指差すキルアと、自分を指差すA
「それはやり方次第だ」
「やり方？どんな作戦だよ」
「至って単純だ
敵がゴンに気を取られている隙に私がパクノダを捕らえ車で連れ去る」
「何だよその、アバウトな作戦」
「不確定要素が多すぎてこれ以上細かな作戦は立てられない
そしてAはもしもの時の非常用員だ
Aの実力がこの中で段違いなのは事実だろう」
「マジか」
『いえい』
「Aはゴンに何かあった時に対処してもらう
他にも敵が捕らえたパクノダを追ってくるようなことがあれば足止めしてもらう」
「本気かよ」
「ああ
やってくれるか？A」
『適材適所
やれる奴がやればいいんだよ
任せて、ばっちり頭に入った』
ウインクをして顔の横で丸を作ったAに、クラピカは頷く
「方法はゴンに任せるが最低0.5秒、できれば1秒
相手の注意を引きつけてほしい」
何やら不安そうなゴン
「ゴン、お前が鍵だ
できそうか？」
「まだわからない
考えてみるよ」
「ねえ、何で急に俺たちの協力受ける気になったの？」
「もちろん私のリスクが増したからだ
早急にパクノダを始末せねばならない
何を犠牲にしてもだ」
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2022年9月9日 19時
