エーデルワイスを君に4【HUNTER×HUNTER】 (ページ6)

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第150話ページ6

Aがガタリと立ち上がった瞬間クラピカの携帯にメールが届く

「おいAどうしたんだよ」

『クラピカ！今すぐ．．．．．クラピカ？』

「．．．っ」

携帯を見つめるクラピカに、全員の視線が集まる

「死体はフェイクだ」

「え．．．
　死体って旅団のか？」

「ああ！クモの死体はフェイクだ！」

『くそっ！やっぱり．．．っ！』

「どういうこと！？A！」

『具現化系の能力者だよ
　どういう仕組みかは知らないけど、少なくとも1日は死体が残るように作ってるはず

　くそ．．．っ
　(目の前で確認したのに！何やってんだよっ！)』

「くそ！何でこんなことに頭が回らなかったんだ！」

「事態は急変したぜ、どうする？
　俺たちは何でもするぜ」

「うん！」

「ああ！」

『(私の失態でもある．．．)

　もちろん、私も！』

次に着信
どうやら仕事仲間からのようだ

コミュニティーの旅団討伐中止
旅団が流星街出身ということがわかり懸賞金も白紙に

まるで図ったように事態が一変する

レオリオとクラピカの流星街とマフィアンコミュニティーの話を聞きながら、Aはクロロのことを考えていた

『(クロロはクラピカを追うつもりか、それともこの街を離れるか

　普通に考えたら離れるべき
　1対1とはいえ団員1のパワーを持つメンバーが殺された
　クラピカの能力の詳細もわかっていない

　これ以上クラピカを追うことは危険)』

ちらりと視線をクラピカに向ける

『(本当のことを言えば、旅団にはさっさと街を離れてほしい

　今の段階ならクラピカはまだ安全圏
　これ以上旅団と関わるべきじゃない)』

次にキルアをみる

『(キルアはこの話からおりたいだろうなぁ
　旅団の懸賞金がなくなったんじゃ意味ないしね

　ゴンは協力する気満々
　私は．．．クラピカが望むなら．．．)』

クラピカは競売にくる旅団を正面から迎え撃つ気らしい

結局、クラピカはゴンたちの協力を受け入れることにしたらしい

「まず、奴等のアジトを張る役、中継係が1人」

「俺がやるよ」

『私もいく』

「何でだよ
　俺1人でいいって」

『何かあった場合逃げきれないよ』

「っ！」

『私なら逃がせられる
　もしもの場合が起きても、相手を迎え撃てるのは私しかいないと思うけど？』

「．．．」

「お前そんなに強いのかよ．．．？」

『ここにいる誰よりも、ね』