エーデルワイスを君に4【HUNTER×HUNTER】 (ページ24)

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第168話ページ24

「えーー！！？
　Aついてきてくれるの！？」

「．．．」

ヘルとの電話を終えたAはすぐにゴンとキルアに報告をしにきていた

『うん
　嬉しい？』

「嬉しい！！すっごく嬉しい！！！」

ゴンはピョンピョンはねたかとおもうと、ガバリとAに抱きつく

すると、そこまで黙っていたキルアが

「急に何でだよ」

行かないって言ってたじゃねーか、と
眉を寄せて詰め寄る

『ジンさんの手がかりとかにはあまり興味はないけど、ゲーム自体にはすごく興味がある

　念能力者しかプレイできないゲーム
　修行の場所には最適だな、って』

「．．．それだけか？」

『うーん、あとは．．．

　私がゴンとキルアと一緒にいたいから、かな』

ゴンの頭を撫で、空いた手でキルアの手を握るAにキルアがじゃあ始めからついてくるって言えよ！！と叫ぶ

それでも握られた手は振り解かない

ケラケラと笑うAに、キルアはまだ不満げだがしばらくして修行に戻っていった

『レオリオ』

1人部屋を出て、Aはレオリオのいるところにきた

レオリオはAを見ると、一瞬顔を曇らせたがすぐにいつも通りの笑顔を浮かべる

「お前結局俺を置いて先に戻りやがって！」

『ごめんごめん』

ったくよお．．．、と口を尖らせるレオリオ
Aはいまだに扉の前から動かない

「？
　どうした？」

そんな彼女を不思議に思ったレオリオが声をかけるが、曖昧な笑みを返すだけ

もう一度レオリオが口を開こうとした時

『私、みんなが大好き』

「．．．」

『ゴンも、キルアもレオリオも．．．

　もちろん、クラピカも』

陽が傾き、部屋の半分が闇に覆われ始めた

Aの表情はレオリオには見えない
漠然とした不安が、彼を襲う

『みんなの敵になりたいなんて、思ってない

　でも、私は私の思いのままに行動する
　この先も、ずっと．．．』

「．．．」

『私は私の正しいと思うことをする
　私の望みのままに動く』

「．．．もし、それが

　俺たちの思いとは違っていたら．．．？」

『．．．』

暗闇の中で、白の瞳と目があった気がした

無意識に、ごくりと唾を飲み込む

『その時は．．．』

一歩前に踏み出したことで、隠れていた彼女の表情が夕日に照らされる

「．．．！」

『みんなの敵に、なっちゃうのかな．．．？』