エーデルワイスを君に2【HUNTER×HUNTER】

第92話 ページ47

“さあ！やってまいりました！
　A選手200階初戦！

　ここでもまたK.O勝ちを見せてくれるのか！

　そしてそんな新星を迎え撃つのはクレイ選手！
　ここまでの成績は2敗7勝と中々の好成績！

　クレイ選手は武術を得意とし、攻守のバランスがとても良いことで有名です！
　彼の防御を崩し、攻め入ることができるのか！？


　それでは、両者登場だー！！！“


「．．．」


『．．．』


クレイは30代ほどの大柄な男だ
しかし無駄な筋肉のつき方はしておらず、オーラを見ても実力者であることが窺える

対してAは相手の実力を確認した上で、楽しげに口元に笑みを浮かべている


「キルアくん、彼女は対戦相手のことを知っているんですか？」


「いや．．．あいつ実戦を想定したいから、って何も知らないままだよ」


「実戦を．．．？」


「真面目に修行することにしたみたいだぜ」


「なるほど」


「どういう意味っすか？」


「つまり彼女は実戦が最も自分を成長させることをわかっているんです
　実戦では相手の情報などほぼ皆無
　
　戦いながら相手を観察する必要がある
　彼女はこの戦いでそれを再現するつもりなのでしょう」


「そゆこと」


「ヒェ〜．．．Aさん、やっぱりすごいっす！」




「子供や女だから、という理由で手を抜くつもりはない」


『当然
　本気できてくれきゃ困るよ』


「．．．(この子供、実力は確か．．．本気でいかねばこちらがやられる)」


「それでは．．．始め！！」


『！』


“おおーっと！先制はクレイ選手！
　凄まじいパンチがA選手を襲ったがそれを間一髪で避ける！

　石盤にはヒビが．．．！
　どれほどの威力か思い知らされます！“


「やはり、スピードはそちらが上、か」


『あれ？あの程度の速さで負けを認めるの？
　随分鈍足なんだね』


「っ！」





「Aのやつめちゃくちゃに煽ってんじゃねーか」


「おそらく相手の平静を崩そうとしているのでしょう」





『そんじゃ、パワーも私が上だって見せつけてやりましょかね』


「！」


“飛んだーー！！！
　A選手クレイ選手の真上に高く飛び上がったー！！

　一体何をするつもりなんだ！！？“


「くっ(高く飛ぶことで天井のライトを目眩しに使ったのか！
　反撃できない！)」


『せー．．．の！！！』

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