エーデルワイスを君に2【HUNTER×HUNTER】 (ページ5)

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第50話ページ5

ぜブロのここまでの説明でクラピカはカラクリの全てを察したようだ

残りの3人はまだいまいち察しがつかない。

「お察しの通り私は守衛じゃない
　ミケの後片付けをする掃除夫です」

「そして本当の扉には鍵がかかっていない！」

「その通り」

「何！？」

『．．．なるほど
　低俗な連中をさっさとふるい落とすための仕組みなのか．．．』

「．．．お嬢さんは、ミケが怖くないのかい？」

『私は森で動物達と一緒に暮らしてました
　人よりも、濃い時間を彼らと過ごした

　だから何も怖くありませんよ』

それに、ミケのことはキルアに一度聞きましたし
と、付け加えるA

「そうか．．．
　しかし、完璧に訓練された狩猟犬というものは野生の動物よりもずっと恐ろしいものだよ」

『．．．怖いのは、動物じゃありませんよ』

「え？」

Aの言葉の真意を聞こうとしたが、一足先に扉に向かった3人を追いかけて行ってしまい、それは叶わなかった。

レオリオが扉を開こうとするが、全く開く気配はない

そこでぜブロさんが代わりに開けてくれるそうだ。
扉が異常な重さをしているのはみているだけで分かった。

通称試しの門と呼ばれるそれは、1の扉が片方2tもあるそう。

扉は7まであり、扉は順に倍の重さになっているらしい。
そんな扉をキルアは3の扉まで開けたらしい。

『うーん．．．(開けられるかな、これ)』

なんて1人で考えている間、ゴンはこのシステムに納得いっていないようだ。

「おじさん鍵貸して
　
　友達に会いに来ただけなのに試されるなんてまっぴらだから
　俺は侵入者でいいよ

　だから鍵を貸して
　俺は侵入者用の扉から入る」

「ゴン！」

「お前．．．」

『．．．』

ゴンの言い分を聞き、横目でゴンを見る

「おいA
　お前からもゴンになんか言ってやれよ」

『悪いけど』

ゴンの強情っぷりにレオリオが助け舟を頼んできた時
Aはゴンを見つめ、キッパリ言い切った。

『今回にかぎっては、ゴンの味方するつもりないから』

「！
　Aはおかしいと思わないの！？
　俺たちは友達に会いに来たんだよ！？なのにこんなの．．．！」

『私たちにとっては友達でも、この家の人達にとってはそんなの関係ない』

「！」

『どこにでもある普通の家に来たんじゃないんだよ

　さっきも聞いたでしょ？
　侵入者が後を絶たないって』