エーデルワイスを君に2【HUNTER×HUNTER】 (ページ32)

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第77話ページ32

『私が、どこでいつ産まれたのかは知らないんだよね？』

「うむ
　お前さんを知ったのも、ゼノに話を聞いた時が初めてじゃなからのう」

『じゃあ、私が記憶にない約20年間を
　師匠は知らないってことだよね』

「残念だが知らんのう」

『そっか．．．

　よし、決めた！』

「ん？」

突然拳を握り立ち上がったA

『私は自分の故郷を、過去を探す

　まだまだ私は自分のことを知らない
　だから、それを絶対に見つける

　
　そのために、私に念を教えてください！』

「．．．もちろんじゃ」

Aは進むことを決めたのだ

自分自身の血の道標を辿ると
自分の居場所を見つけるのだ、と

そのために力を身につけると誓う

『よっしゃ
　修行開始！』

「．．．」

この時、ネテロは２つの隠し事をしていた

Aに語らなかったもの

「(わしは、お前の故郷を知っておる
　残された真実の居場所も．．．

　しかし、それを教えるのにはまだ早い)」

ネテロは準備運動を始めたAに目を向ける

「(お主がもっと強く
　かつての王に匹敵するほどの力を身につけるまで

　お主の中に眠る強大な力を呼び起こすまでは
　まだ言うことは出来ん．．．)」

『師匠ー
　何から始めたらいいの？』

「とりあえず座禅しながらオーラを認識するところからじゃの」

『座禅．．．つまんなそう』

「(力に呑まれることがないように

　強く、育てねば．．．)

　ええからやれい」

『はーい』

「．．．」

非情な、あの世界に押し潰されないように．．．＿＿＿