第67話 ページ22
「おい！A起きろ！！」
『ぇあ゛っ！？
って、キルア？
あ、私あのまま寝ちゃったんだ．．．』
「たく．．．探すのに苦労したんだぞ
じいちゃんがここだ、って言うから来てみれば爆睡してるし」
『ごめんごめん』
「はぁ．．．ま、いいや！
ほら、行くぞ！」
『え、どこに』
キルアは傷のついた頬を緩ませ、二ッ、と笑う
「ゴン達のところだよ！」
『．．．！うん！！』
「よっしゃ！
ババアに見つかる前に行くぞ！」
キルアはAの荷物をまとめてくれていたようで、鞄まで持ってきてくれていた。
おかげで2人はすぐに屋敷を出ることができた
「．．．」
“「キル、お前はあの子が、Aが何者なのか知っているか」“
“「．．．」“
“「Aは．．．「あいつが何者でも、俺にとって大事な奴だってことは変わらない」
．．．」
“「Aがどんな存在でも
俺はあいつから離れる気はないよ
親父が何を考えてるか、俺にはわかんねえけど
俺は、Aの傍にいたい」“
“「．．．Aは」“
“「．．．」“
“「あれは人間じゃない
理性を持った獣だ」“
「．．．なあ」
『ん？』
2人は山を降りながら話し始めた
「お前って、一体何者なんだ？」
『．．．』
キルアの問いに、Aは何も隠さず全てを話した
ゴン達にした話
そして、昨夜ゼノから聞かされた話
キルアは最後まで黙って耳を傾けていた
そして、執事室の入り口までやってきたところで
ちょうど話は終わった
『っていう、感じかな』
「ふーん
オオカミ、ね．．．
やっぱし普通の人間じゃなかったな」
『あはは』
「ま、じいちゃんの話で目標に一歩近づいたし
よかったじゃん」
『謎が深まった気がするけどね．．．』
執事室に入ると、そこには久しぶりに会うゴトーさんが立っていた
「キルア様、A様
お待ちしておりました」
『様なんてやめてくださいよ．．．』
「キルア様の婚約者様です
当然のことでございます」
「あのババアもう広めてやがんのかよ．．．
ゴトー！それババアが勝手に言ってるだけだからな！」
「承知しました」
「『(絶対にわかってないな)』」
中に通された私たちは、ゴン達がきたらすぐに教えるようにお願いして部屋で待つことになった
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2022年8月24日 22時
