第94話 ページ49
『ああ、ほら
やっぱり』
「な！？
ぐぁ．．．っ！！」
“クレイ選手の拳をしゃがむことで回避！！
そして真下から顎を蹴り上げたー！！
攻撃の隙を突くいた素晴らしい反撃だ！“
「クリティカル&ダウン！
スリーポイント！」
「な、なぜ．．．くそ．．．っ」
“クレイ選手顎への打撃によりまともに立つことができない！“
『言ったでしょ
あなたの能力はわかった、って
能力の隙をついただけ』
「たった一度で見抜いたと、そういうのか．．．！？」
『．．．あなたの実力は確かだよ
でもあなたの能力は単純すぎるの
自身の武術に対する自信から作った能力なんだろうね』
「っ」
『あまりにも隙が多すぎる
武闘家としてならまだしも．．．念能力者として二流だね』
「っ！．．．だ、黙れえええええ！！！！！」
“激昂したクレイ選手がA選手に殴りかかる！“
『あーあ、そんな拳．．．武闘家としても二流だよ』
「っガ、ァ．．．ｯ」
“撃沈ーーー！！！！！
A選手の鋭い蹴りでクレイ選手撃沈！
見事に石盤にめり込んでいるー！！！“
「クリーンヒット！
クレイ、ノックアウト！
勝者、A！！」
“決まったー！！
200階クラス初戦、A選手の完全勝利！！
圧倒的差を見せつけたーー！！！！！“
「よっし！！」
「やったー！Aさん勝ったっす！」
“A選手の拳が高く掲げられる！
お聞きくださいこの歓声を！
彼女はここ！天空闘技場に歴史を作ることができるのか！！
みなさんもう一度！彼女に大きな拍手を！！“
「Aーーー！！！」
「すげえぞー！！」
「Aちゃーん！こっち向いてー！」
「次も勝てよ！！
楽しみにしてるぞー！！」
『．．．』
「やあ♡
お疲れ様♡」
『どーも』
「いやあさっきの試合良かったよ
よく相手の能力を見抜いたね♢」
『舐めないでよ
あの男、最初は強化系かと思ったけど．．．実際は放出系だった』
「♡」
『飛んできた拳の正体は男が飛ばしたオーラ』
「放出系だと断言できた理由は？♡」
『真っ直ぐ飛んできたから
操作系なら拳は自在に操れる
それにあんなに接近して打つ必要がない』
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2022年8月24日 22時
