テセウスの船【名探偵コナン】 (ページ7)

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5話　協力者ページ7

同日、夜

『んで？
　わざわざ駄々こねてまで私の家に泊まりに来てどうすんの？』

そう、あの後夕方まで蘭たちと一緒にいたのだが
さすがに帰ると言ったところ突然コナンが駄々をこねだしたのだ

”「まだA姉ちゃんと一緒にいたい！
　家に泊まりに行ったらだめ？」”

見事なまでの猫かぶりに脱帽である

「どうするもなにも、お前には言っとかなきゃならねえ事が色々あんだよ」

『ふーん』

用意してあげたアイスコーヒーを飲みながらジト、と睨まれる

「まず、分かってる思うけど俺が工藤新一だってことは誰にも言うなよ！」

『わかってるよ、信用ないなぁ．．．

　で？どうせ何人かは知ってるんでしょ？
　教えといてよ』

「ああ

　俺のことを知ってるのは
　父さんと母さん、阿笠博士

　それと大阪の高校生探偵の服部平次ってやつ」

『服部平次？

　．．．あぁ、大阪府警本部長のご子息だね
　そういえば彼も関西では有名な探偵か』

「ああ、ほかに怪盗キッドもなんでか知らねえが俺の正体を知ってる」

『随分なビッグネームが出てきたなぁ．．．』

「それともう一人いるけど．．．
　こいつは後で説明する」

『はいはい
　で．．．？』

「．．．」

『一番重要なこと、さっさと話せ』

「．．．蘭と、遊園地行ったんだ

　それで、途中で怪しい奴らを追いかけて」

『．．．』

新一の話を口を挟まずに聞き続ける

黒の組織

ジン、ウォッカ

APTX4869

どれも信じられないような話

でも．．．

『(私はそれをよく知っている．．．)』

「．．．って感じ」

『ハァ．．．
　事情は大体わかった
　
　事件に無闇に首突っ込むな、って言ってもお前には無駄なのはよくわかってるから
　今までのことは何も言わないよ』

「さんきゅ．．．」

『で？さっき言ってたもう一人の正体を知っている人っていうのは？』

「ああ、それは．．．」

.

『はぁ！？

　組織の科学者で薬を作った張本人！？
　
　それで本人も薬を飲んで幼児化、って．．．』

まったくもって頭が痛くなる話だ．．．

『あぁ、もう．．．

　お前明日学校休みだよね？』

「え、おお」

『明日その子の所に行く
　お前もついてこい』

「え」

『そもそもその子の了承もなく話すような内容じゃないだろ

　明日私の口から説明する

　そんで、私の方からも話がある』

「．．．」