44話 ページ47
パソコンを調べ終わり
この家の住人と事務所で亡くなった男性が銀行強盗犯の一味であることと
もう一人のメンバーの女性の住所がわかった
私たちは急いでその住所に向かうことにした
助手席に私が乗り、二人は後ろに乗り込んだ
「あ、うそ!
コナンくんからメール来てた!
大丈夫だから心配しないで、って...」
「どうやらあの子、自らついてったようですね」
『やっぱり...』
ボソっと呟き窓の外を見る
『!』
サイドミラーが視界に映り、そこをみると後ろに一台のバイクが走っていた
『(このバイク、もしかして...)』
そういえばさっき蘭が電話していたな、と思い出し無意識に口角が上がる
これは...
犯人は逃げられないなぁ...
「蘭さん」
「ぇ」
「気休め程度にしかならないかもしれませんが...
今すぐコナン君に危害が加えられるおそれは、少ないと思いますよ」
『...』
「え?」
「我々が
先ほどのメールでの警告を無視して警察に連絡する恐れもあるわけですから
検問に止められた時のために
人質には生きていてもらわなくてはなりません」
不安げな顔で俯く蘭への励ましだろう
「しかしな
彼女の目的が残りの強盗犯を殺 害することだとしたら
その巻き添えを食らって、ってことも...」
「お父さん...!」
「ええ
ですから彼が危険な状況にあることは変わりません
急ぎましょう」
「...」
結局蘭の不安は払拭されなかったようだ
『...蘭』
「?」
『コナンなら大丈夫だよ』
「、でも...っ」
「...」
『大丈夫
なんてったって...
あの子には幸運の女神さまがついてるんだから』
窓の外で流れる景色を見ながらそう言うと、蘭は驚いたように
でも安心したようにうん!と言った
「...」
「(大丈夫
Aがそう言ってくれると、絶対大丈夫な気がする...)」
なんてそうこうしているうちに犯人の車を見つけることが出来た
『(これ法定速度大丈夫なんだろうか...)』
カーチェイス真っ只中である...
『!(あの前に走ってる赤い車...え゛!?ドア開いたんだけど!)』
その車を追い越す瞬間
見えたのはやはり糸目の男だった
『(なんだ...?
今、安室さんを見てたのか?)』
そんな考えすら置いて行くほどに車はスピードを上げていった
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作者名:SHINKAI | 作成日時:2022年4月6日 16時