40話 ページ43
「絶対絶対いや!!
お願いA!!」
『お願いって言われても...』
駆けつけた目暮警部の事情聴取を終えた樫塚圭を安室さんが家に送ることになったのだが
おじさんと蘭にコナンはそれについていくという
流石に今日は帰ろうとしたところ、蘭に必死に引き止められたのだ
まあ、結局人が死んだ家に帰るのだから、無理はない
『わかったよ
今日は泊まらせてもらう
でも圭さんを送るのはみんなに任せるよ
安室さんの車にそんないっぱい乗れないだろうし』
「一緒にいてほしいの!」
『なら事務所に一緒に残る?』
「っ...そ、それもいや〜〜!!」
ど、どうしろというのだ...
「あの、Aさん
狭いですけど、詰めればなんとか乗れると思いますよ
コナンくんを膝に乗せれば...」
『...
わかりました
すみません、無理言って』
「いえいえ
蘭さんも不安でしょうし
Aさんが一緒の方が安心できると思いますから」
ということで、圭さんが助手席
後ろにおじさん、蘭、私
コナンは私の膝の上だ
『(にしても...
さっきから難しい顔してるなー...)』
膝の上にいるというのに、珍しく大人しいもう1人の幼馴染
恐らく、今頃この子の頭の中はいくつもの矛盾点や不可解な点が飛び交い
一つの正解を導き出そうと動いているのだろう
あいにく、私は謎解きをするつもりはないため今回の事件を深く考えるつもりはない
この事件の真実や
圭さんの正体なんてものには興味がない
私が興味があるのは...
『(貴方だよ
安室透さん...)』
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それから程なくして、圭さんのマンショに到着した
したのだが...
例の如くコナンのトイレ〜!という言葉に私たちは圭さんの部屋にお邪魔することになった
『っ!?』
「?
A?どうしたの?」
『あ、いや...
(なんだこの匂い...何か腐ったものでも置いてんのかな?)』
部屋に入った瞬間鼻をついた異臭
みんなはあまり気にしていないようだが...
「Aさん、大丈夫ですか?」
『え?
えっと、なにが...』
なにを思ったのか、安室が突然Aに声をかけた
「あんな凄惨な現場を見たばかりですし...
あまり無理しないでくださいね」
『え、あ...
はい...』
眉を下げ、心配を全面に出したような顔を向けられる
『...(顔がいい)』
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作者名:SHINKAI | 作成日時:2022年4月6日 16時