1話 小さな名探偵 ページ3
コナンside
俺は高校生探偵の工藤新一
とある毒薬のせいで体が縮み、今は小学一年生として生活している
幼馴染の蘭の家に居候させてもらっているのだが...
『...』
「...」
「ほらコナン君!
挨拶して!」
絶体絶命のピンチに陥っている...
「...は、はじめまして...」
『ん?ああ...
”はじめまして”、コナン君?』
「A
この子が電話で言った江戸川コナンくん
新一の親戚の子なんだけど今はウチで預かってるの」
『へー、新一の親戚ね
それは初耳だなぁ』
「あ、やっぱりAも知らなかった?
ほんとびっくりだよね」
『ほんと驚いたよ
こーんなに』
「っ!」
『そっくりなんだもん』
「(こ、こいつ気付いてんじゃねえだろうな!?)」
そう、こいつの名前は真白A
俺と蘭の5歳年上の幼馴染だ
突然蘭が会わせたい人がいるって言いだした時はまさかと思ったけど...
「(やっぱりAだったのかよ...)」
正直こいつに俺の正体を隠し通せる自信がない
俺の父さんも一目置くほどの観察眼に加えて
昔からこいつには隠し事が通じなかった
いつもアッという間に見破られて散々な思いしてきたんだよな...
『コナン君』
「!な、なぁに...?」
蘭の後ろに隠れるように立っていた俺の目線に合わせしゃがみ込むA
『真白Aです
蘭か新一から聞いてるかな?
2人よりも年上なんだけ、幼馴染なんだ』
「う、うん
新一兄ちゃんから聞いてるよ」
『そっか
君のことは蘭から聞いてたんだけどね
仕事があって会いに来るのが遅くなっちゃった
これからよろしくね?』
「う、うん!
よろしくね!Aねえちゃん」
不自然なほど綺麗な笑顔を一度俺に向けてからAは立ち上がった
『それで?
肝心の新一はどしたの』
「それがね!
事件だとかでどっか行っちゃって...
連絡もまともにつかないのよ」
『ふーん
相変わらずだなあ』
「Aもたまに連絡してみてね?」
『ん、りょーかい』
「おーい蘭
昼飯まだかー?」
するとさっきまでデスクで新聞を読んでいたおっちゃんが顔を上げた
「もーお父さん
今日は久しぶりにAとご飯食べに行くって言ったでしょ?
早く準備してよ!」
『ははは
おじさんも相変わらずだなあ
ご飯、楽しみだね
コナン君』
「う、うん...」
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作者名:SHINKAI | 作成日時:2022年4月6日 16時