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13話 ページ15

「おいおい!

 まだ時間じゃないのになんで人が入ってきてんだぁ?」


『?
 ...だれ?』


「刑事さんよ
 捜査二課の中森警部」


『あー
 キッド逮捕の専門家、ね...』


「おいじいさん
 人は入れるなって言っただろうが」


「この娘たちはわしの姪の客人じゃ
 気にするでない」


「気にするな、ってな...

 ん?見たことない奴がいるな」


『ん?』


中森警部と目が合う

ま、初対面だし挨拶しとくか


『はじめまして中森警部

 真白Aというものです
 お仕事の邪魔はしないのでここにいてもいいですか?』


「あー?だめに決まってんだろ
 (やたら白いな、この娘)」


『次郎吉さんの姪の園子が、今日を楽しみにしてたんですよ

 大目に見てください』


「...」


『それに

 今日はコナン、キッドキラーが不在なのでね』


「ああ、あのガキいないのか...」


「そうじゃった!
 くそーっ、わしの最終兵器が...っ」


「あはは...」


「おじさま...」


『次郎吉さん、ご相談があるのですが』


「なんじゃ?」


『是非、この私にバイオレットサファイアを守らせて頂けませんか?』


「!」


「なにぃ!?」


「まじ?」


「ちょ、A本気なの!?」


『もちろん本気だよ
 コナンにもお願いされたし...

 私も怪盗キッドに興味がある』


「はっはっは!
 その心意気気に入った!

 今日はお主がわしの最終兵器じゃ!」


「おいじーさん!」


「きゃー!
 Aとキッド様の直接対決ってこと!?

 最高じゃない!!」


「ちょっと園子何言ってんの!」


「だって蘭!
 よく考えてみてよ!

 真っ白なスーツに身を包んだ月下の奇術師、怪盗キッド様!

 対峙するのは

 文武両道純白の美女、真白A!


 これ以上ない、完璧なシチュエーションじゃない!」


「も〜〜〜っ

 何言ってんのよー...」


「それに!」


園子が蘭に近づき、声を潜めて話をする


「今日展示される宝石が、Aの瞳の色にそっくりなのよ!」


「ぁ...そういえば...」


『とりあえず、宝石の展示会場に行きましょうか』


「うむ!」


「おいおいおい...また面倒な奴が来やがった...」


「...」


「ね!
 楽しみになってきたでしょ!?」


「ぅ、ぅん...
 (ちょっと不謹慎だけど...楽しみ、かも...)」

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作者名:SHINKAI | 作成日時:2022年4月6日 16時

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