１１話 ページ13
『暑ーい
焼ける―
アイス―』
「Aうるせーぞー」
私は今ドラケンの自転車の後ろに横向きに乗っている。
『ドラケンでかすぎて風来ない』
「おろすぞてめぇ」
「おいケンチンAといちゃいちゃすんな！」
「これのどこがいちゃいちゃしてんだ．．．」
そんな感じでタケミっちの後ろに乗ったマイキーがしょっちゅうちょっかいをかけている間に河川敷に到着した。
「あの
なんでオレの事なんか気に入ったんすか？」
「．．．．．．くっだらねー質問」
「スイマセン」
タケミっちのこぼした疑問に対してのマイキーの答えはあまりにもそっけないもので、私ですら苦笑いだ
「オレ
１０コ上の兄貴がいてさ
死んじまったんだけどね」
「！」
『．．．』
「無鉄砲な人でさ
自分より全っ然強ぇ奴にも平気で喧嘩挑んじゃうの」
笑みを浮かべたまま亡き兄の話をするマイキー
「へー
かっけぇ人だったんすね！」
「タケミっち兄貴に似てる」
「へ！？
そんなかっこよくねぇっすよ！！」
マイキーは「ハハハ、確かにタケミっちみたくダサくねーな」と笑う
『．．．』
そんな二人を後ろから静かに見守りながら優しく笑うあの人を思い浮かべる
「Aも似てると思うか？」
こちらを振り向かずにドラケンが聞いてくる
『．．．．．．』
何も言わない私にドラケンが不思議がり振り返る
目は合わなかった
私はいまだにマイキーにからかわれるタケミっちを見つめる
「A．．．？」
私を呼ぶドラケンの声が聞こえたのか、私のタケミっちへの視線に気づいたのかマイキーがこちらを見る
二人の視線を感じながら、口角が少し上がるのがわかった
『あの人に彼女はいなかったけどね〜』
その私の言葉に二人は小さく噴き出した
そしてまたマイキーは笑いながらタケミっちのいじりを始めたみたいだ
バイクに乗って揺れる意外にもサラサラな黒髪を覚えてる
黒曜石みたいなきれいな瞳を覚えてる
私たちの名前を呼ぶやさしい声を覚えてる
小さな子供みたいな無邪気な笑顔も
大人びた安心する笑顔も、覚えてる
頭を撫でる大きな手も
どんな大きな壁にも立ち向かう背中も
多くの人を魅了するその心も
よく、覚えてる．．．
『わたしは、ちゃんとできてるかな．．．？』
風に靡く金を見つめる
寂しがりなこの子をちゃんと支えれてるかな？
『ねえ、真一郎くん．．．』
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SHINKAI(プロフ) - ごんさん» 嬉しいぃぃ！！！イチャイチャ書きますね！ (2021年9月29日 13時) (
レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
ごん(プロフ) - 続きがめちゃんこ気になります！それに面白いしマイキー大好きなのでニヤニヤしながら読んでます！ヒロインとのイチャイチャ楽しみにしてます！！ (2021年9月29日 6時) (レス) id: 7f8b6a2b90 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！そのお言葉で頑張れます！！ (2021年9月25日 16時) (レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ面白いです、応援しています！ (2021年9月25日 8時) (レス) @page14 id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 癒し系猫さん» そう言ってもらえるとめっちゃ嬉しいです！頑張って続き書きますのでぜひ読んでください！ (2021年7月29日 11時) (レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2021年7月28日 22時
