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少し風が強く吹いて
だいぶ涼しくなってきたなと思う
今年の夏は終わるのが早い
赤「あの時ここで、Aちゃんを笑顔にするって約束したのにさ、…嘘つきは俺だったよね」
「…それは違うよ」
赤「じゃあなんでそんなに浮かない顔してるの？」
「……、」
赤「幸せになったら…俺に悪いと思ってるからだよ」
" お前ら全員、頭で考えすぎなんだよ "
…樹くんの言葉が脳裏に浮かぶ
私たちは理想とか、理屈とか、
きっとそういう "正しさ" の中で、恋をしていた。
幸せの中で…きっと少し、無理をしていた。
赤「生まれも育ちも違う2人が出逢ってさ、一緒に生きるってものすごく難しいことだよね」
「…うん」
赤「だから上手くいかないのも傷付くのも、ナチュラルなことだと思う」
「……、」
赤「…How'm I gonna get over you？」
そう呟いて苦しそうに笑う
…どうやってこの恋を乗り越えたらいいの、って。
そんなの、私に答える資格はない。
赤「…Aちゃんが、笑っててくれないと意味ないでしょ」
「…ジェシー、」
赤「好きな人には、好きって伝えなくちゃ。幸せになるために、生まれてきたんだから」
" 幸せになるために 生まれてきたんだから
好きな人と一緒にいなさい "
…ジェシーがよく歌っていた歌を思い出す
赤「会ってちゃんと、気持ち伝えてあげて」
…真面目な話をするときの彼は
いつも少し照れ臭そうで、私はそれが結構好きだった。
赤「それで傷ついたらさ、…一緒にビールでもギャンギャン飲もうよ。」
「…そのオノマトペはおかしいよ」
赤「ハハッ…Call me anytime だよ。…You need somebody to loveならね」
「…んーん。…きっと、somebodyじゃダメだ。」
そう返すとジェシーは、安心したように笑った。
「ありがとうジェシー。私、あなたに出逢えてよかったよ。」
赤「ハハッ…俺もだよ。」
「出逢えたことも、付き合ったことも、後悔させないから。だから、…都合がいいこと言うけど、これからもずっと友達でいて」
赤「…もちろん。Aちゃんいないと俺卒業できないよ」
その返事を聞いて立ち上がる
…やることはひとつ。
「…会いに行ってくる。」
赤「…うん。がんばって」
「ありがとう。…ジェシー、」
赤「ん？」
「…青髪、似合ってるよ」
ジェシーは目を見開いて固まって
その2秒後に泣きそうな顔で笑った。
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はる(プロフ) - なさん» な様、わざわざコメントくださりありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです(^^)Xの方は迷惑行為対策としての一時的な対応になりますので、お気になさらないでください。もう少しだけお待ちいただければと思います！ (1月20日 7時) (
レス) id: 360781c527 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - ど深夜も過ぎた明け方に見つけて、泣きながら読みました…。物語の繊細な空気感は、はるさんの言葉選びが素敵だからですね。泣きながら飛んだX、フォロー押した後にbio欄気付きまして…、通知増やしましたかね、申し訳ないです。。素敵なお話に出会えて幸せです。 (1月20日 5時) (レス) @page50 id: a662f9fc26 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - あみさん» あみさん、わざわざコメントありがとうございます！不器用さんたちばっかりのストーリー、気に入ってもらえて嬉しいです(^^) (2021年11月8日 23時) (レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - キラキラした恋に憧れがちですが、実際は上手くいかないし、ズルくなったり誰かを傷つけてしまったりもしますよね。不器用で人間らしい恋愛模様に惹かれました。ピンクさんの美しさに戸惑いたいし、赤さんの際限ない愛が羨ましい…とっても面白かったです！すきです！ (2021年11月8日 17時) (レス) @page49 id: 1bfc2c8595 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - きらさん» きらさん、わざわざコメントありがとうございます！お付き合いいただきありがとうございました！ (2021年11月7日 10時) (レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2021年9月25日 11時
