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青「きょもとは？ヨリ戻したしたの？」
「…そんな最低なこと、できないよ」
そう返すと樹くんは
"サイテー、か" と
私の吐いた台詞をなぞってから少し笑った。
青「俺は別にお前らの感情とか、正解とか…別に知ったこっちゃないけどさ。…でも少なくとも、」
この人は煙草を吸うだけで絵になるなあとふと思う
青「…きょもは受験生の時が、一番柔らかく笑ってたよ」
その言葉に
金木犀の香りさえしそうなくらいリアルに
ふわりと笑ったあの人の顔が浮かんで
…ああ、泣きそうだと思った。
青「…Aちゃんのおかげだったんじゃねえの」
手に持っていた小さな箱が奪い取られる。
青「これ、ちょーだい。…女の子がこんな重いの吸っちゃダメ」
よく分からなかったけれど
適当に選んだそれはヘビーなものだったらしい。
青「…煙草は大人になってからにしときな」
「…もうハタチだって」
そーいうことじゃないの、と樹くんは
笑いながら煙草の箱で私の頭を叩いた。
それから立ち上がって
灰皿に煙草の先端を押しつける
青「お前ら全員、頭で考えすぎなんだよ。…頭良いやつらって、理性で自分の首締めるよな」
あなたも十分頭がいいと思うけど
…と言いたかったけどやめた。
樹くんが「いい加減」を知っているのは確かだ。
青「もっと感情に素直に生きてみたらいいのに」
…感情に、素直に
青「まあお前らの間で何があろうと、俺との関係性には何の影響もないし。…大好きだよ、お前らのこと」
「…ありがと」
2限の終了を告げるチャイムが鳴って
友達もう来ると思うからと
樹くんは学食に戻って行った。
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はる(プロフ) - なさん» な様、わざわざコメントくださりありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです(^^)Xの方は迷惑行為対策としての一時的な対応になりますので、お気になさらないでください。もう少しだけお待ちいただければと思います！ (1月20日 7時) (
レス) id: 360781c527 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - ど深夜も過ぎた明け方に見つけて、泣きながら読みました…。物語の繊細な空気感は、はるさんの言葉選びが素敵だからですね。泣きながら飛んだX、フォロー押した後にbio欄気付きまして…、通知増やしましたかね、申し訳ないです。。素敵なお話に出会えて幸せです。 (1月20日 5時) (レス) @page50 id: a662f9fc26 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - あみさん» あみさん、わざわざコメントありがとうございます！不器用さんたちばっかりのストーリー、気に入ってもらえて嬉しいです(^^) (2021年11月8日 23時) (レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - キラキラした恋に憧れがちですが、実際は上手くいかないし、ズルくなったり誰かを傷つけてしまったりもしますよね。不器用で人間らしい恋愛模様に惹かれました。ピンクさんの美しさに戸惑いたいし、赤さんの際限ない愛が羨ましい…とっても面白かったです！すきです！ (2021年11月8日 17時) (レス) @page49 id: 1bfc2c8595 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - きらさん» きらさん、わざわざコメントありがとうございます！お付き合いいただきありがとうございました！ (2021年11月7日 10時) (レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2021年9月25日 11時
