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side Taiga
「あ、あのっ！…救急車、呼んだ方がいいですか？」
玄関の方から声がする
青「…管理人さん、声かけてきてもらっていいかな。救急車は大丈夫」
桃「あ、うん」
慌てて玄関に駆け寄る
桃「夜分遅くにすみませんでした。とりあえず無事なんですけどちょっと発作起こしてるみたいで、…身内だけにしてもらえますか？必要あれば自分たちで病院連れてくんで。本当にありがとうございました」
頭を下げると管理人さんが去ってゆく
管理が24時間体制のマンションでよかった
寝室に戻ると樹の声がして
青「北斗、…ほくと。」
発作を起こしているようで、北斗は
ソワソワと動いては、自分の手を強く握っている
桃「…俺、出てようか。あんま人いない方がいい？」
青「いや、…ちょっと待って。」
それから樹は北斗の腕をさする
青「北斗、…これどのくらい続いてる？わかる？」
黒「…っ、はぁっ…はぁ、」
樹の問いかけに何か返そうとしたのか、
息を止めるように歯を食いしばって
震えていた北斗が口を開いたけど
苦しいのか余計にパニックを起こしてしまい
途端に肩が大きく上下する
青「…わかったわかった、大丈夫だからゆっくり。…薬は？飲んだ？」
苦しそうに涙をこぼした北斗が、微かに首を振る
青「きょも、こっちお願い。声かけて安心させてあげて」
桃「う、うん」
…さっきまでの慌てようは何だったのか
というほどに樹は落ち着き払っていて
当たり前のように横にあるサイドテーブルの
引き出しを開けて薬を取り出す
青「…水、」
早足で樹がキッチンに向かう
北斗が苦しそうに、呼吸を乱す
桃「北斗、大丈夫。ゆっくり呼吸しよう。」
黒「う…っ、はぁっ…は、」
少し迷って、腕を軽くさする
聞こえているようで大きく何度も頷いた北斗は、
震えながらタオルケットを握りしめている
戻ってきた樹がペットボトルの水を
薬と一緒にサイドテーブルに置く
青「きょもありがと、…替わる」
桃「…うん、」
場所を替わると樹は迷うことなく
ベッドの上で震える北斗の横に乗り上げた
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はる(プロフ) - れもんそーだ。さん» わざわざメッセージありがとうございます！楽しんでいただけてよかったです。最後までお付き合いいただきありがとうございました！ (2021年9月9日 15時) (
レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
れもんそーだ。(プロフ) - 完結おめでとうございます、、、！！泣けるシーンが多くて涙腺崩壊です笑素晴らしい作品をありがとうございます、、！！ (2021年9月9日 15時) (レス) id: 8f21f31651 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - サンリオさん» ありがとうございます。ついに完結してしまいました…お付き合いいただきありがとうございました！ (2021年9月7日 22時) (レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
サンリオ - 完結おめでとうございます！大好きな作品です (2021年9月7日 21時) (レス) id: 4241a03c33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2021年5月12日 19時
