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side Yugo
赤「傘も差さないで…濡れちゃうよ？」
黄「…っ、そういうのは、傘持ってるやつが言うんだよ…、」
赤「…傘持ってたらこんなにくっつけなかったでしょ」
抱きしめてくれている腕に込められた力が
ぎゅっと、強くなる
黄「…ばか、」
なんで傘持ってないんだよ。
かっこついてないじゃん、なんて思うけど
大きな君の身体にスッポリおさまった身体が、
…身体中が、君を好きだと叫んでいて
冷たい雨水さえ、熱を帯びていくような気がして
黄「…なんで来たの」
赤「ハハッ…会いたいって言ったのどっち？」
黄「……、」
赤「…もう。素直じゃないんだから」
そっと頭を撫でられる
まるで俺が歳下みたいじゃないか
濡れたワイシャツから香るジェシーの匂いと
微かに感じる、胸元の肌の質感
俺の恋人が今、目の前にいるんだと
さっきまでのブルーが
嘘みたいに満たされてゆくー…
黄「…ねぇ、ジェシー」
赤「んー？」
黄「お誕生日、おめでとう。」
ありがとう、の返事とほぼ同時
身体が開放されて
向かい合わせ、手を握られる
既に人はほとんどいない時間だけど
時折通りかかる人さえ傘が邪魔をして
俺たちのことなど見えていないだろう
赤「…ねぇ優吾、」
黄「…ん？」
赤「…暮らさない？一緒に」
黄「…えっ、」
赤「俺もう限界。…毎日一緒がいい。だめ？」
伺うように覗き込むその仕草と
甘えるような聞き方に
思わず胸がキュンと鳴く
…こんな時ばっかり歳下ぶって
君はやっぱりずるい。
黄「…別にいいけど」
赤「えへへ。…やったあ」
その瞬間、風が強く吹いて雨足が強くなる
ずぶ濡れも2人なら、不思議と嫌じゃない
だけどやっぱり、
君が風邪を引くのはごめんだ。
黄「ねぇ、もうビチョビチョ。」
赤「…風邪引いちゃうから、今日は泊めて？」
黄「…仕方ないなあ」
笑いながら並んで歩き始める
君のカバンから
折り畳み傘が顔を出しているのには
気がつかない、フリをしてー…
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はる(プロフ) - ちゃちゃんさん» わざわざありがとうございます！よろしくお願いします(^^) (2021年6月19日 21時) (
レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃん(プロフ) - Twitterフォローさせて頂きました。いつも素敵な作品ありがとうございます(T . T) (2021年6月19日 4時) (レス) id: c2f549b097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2021年4月27日 12時
