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side Yugo
ーーー 午前5時半
ヒュッと吹き込んだ冷たい風に目を開けると
ベランダに出たジェシーが空を眺めていた。
昨日脱ぎ捨てたパンツとシャツを身につけて
大きなブランケット1枚持って向かうと
気配に気づいたジェシーがこちらを振り返る。
赤「風邪引くよ」
黄「ジェシーこそ。…はい」
受け取ったジェシーは
ありがとうと呟き俺の後ろに回って
そっと1枚のブランケットで
2人分の身体を包み込む
赤「寒くない？」
黄「大丈夫だって。…なにしてたの？」
少し振り返ろうとすると
俺を抱きしめていた彼の腕にぎゅっと力が入る
嗅ぎ慣れたはずの匂いに
いつまで経っても心臓が跳ねてうるさい
赤「…あれ、」
後ろから伸びてきた指先の指す方を向くと
昨日の熱い夜を煌々と照らしていた満月が
明け方の空に真っ白に浮いていてー…
黄「…綺麗」
赤「ね、」
澄んだ空気と、薄い青に浮かんだ大きな白
爽やかな風が吹く 穏やかな朝
赤「あんなに満たされたのにさ。…朝になったらもう足りなくて、やっぱりまた好きなんだよ」
黄「…恥ずかしいって」
赤「だって、本気だよ」
際限なく降り注ぐ愛のシャワーに
慣れたい自分と、慣れたくない自分がいる。
黄「寒いから部屋戻ろう」
赤「うん。朝ごはん俺が作るね」
黄「目玉焼きがいいな」
赤「わかった。」
ブランケットが外されてヒヤッとした首筋に
柔らかい唇が当てられてチュッと音が鳴る
卵を取り出してフライパンを温め始めたジェシーの横で
俺はコーヒーを淹れて
トースターにパンをセットする
赤「俺ミディアムで！」
黄「…パンの焼き加減にもそれ使えるんだ？」
赤「ハハッ…！」
君と迎える、なんてことない朝
なんてことない日常だけど、なんていうか
…うまく言えないけど
君といる時の、自分が好きだ。
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はる(プロフ) - ちゃちゃんさん» わざわざありがとうございます！よろしくお願いします(^^) (2021年6月19日 21時) (
レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃん(プロフ) - Twitterフォローさせて頂きました。いつも素敵な作品ありがとうございます(T . T) (2021年6月19日 4時) (レス) id: c2f549b097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2021年4月27日 12時
