◇【満月】夜明けと白(赤×黄) ページ47
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side Yugo
赤「優吾！」
店を閉めて外に出ると
ちょうどジェシーが川沿いを歩いてきた。
赤「お疲れ様。迎えに来たよ」
黄「…ありがと」
微笑み合って、静かな川沿いを歩く。
スウェットに派手なダウン
お風呂上がりだろうか、
近寄ると微かにシャンプーの匂いがする
赤く染まり始めた樹々が
風に揺れてカサカサと音を立てている
なにを話すわけでもないけど、
隣にいるだけでジェシーは嬉しそうだ
赤「…あの子は来た？モンブランラテの子！」
黄「ああ、…来たよ。」
赤「なぁに、なんでそんな嬉しそうなの？」
彼がモンブランラテを一緒に飲みたい人が
花火大会の日、
神社が穴場だと教えた彼だったこと。
あの日見かけた浴衣を着た2人の後ろ姿
…時々2人でやってくる彼らの、楽しそうな顔
…なんだか本人たちより先に答えを知ってしまったような気になって、こちらまでくすぐったくて。
黄「…ナイショ」
赤「なにそれ！」
さりげなく手が繋がれる
付き合って半年以上が経つのに、未だにこんなことで耳を赤く染める俺の恋人は本当にかわいい。
黄「うわ。…月が綺麗、」
赤「……I love you, too.」
黄「…はい？」
赤「…んもう。本当に日本育ち？」
夕飯はもう買おうと話しながらコンビニに寄ると
団子が売っていて、単純な俺たちは急に秋の訪れを感じる。
黄「…月見でもするか」
赤「だ〜め。お菓子は禁止」
ジェシーは何故かいつもお菓子を食べようとすると怒るから
結局買ったのはカップ麺ふたつ。
味気ない夕飯だけど、
…たぶんこれが今日口に入ることはない。
手から伝わるお互いの熱だけでは足りなくて
何を話すわけでもないけど
言わずとも自然と歩くスピードは速くなる。
2人の間だけに流れる空気
言葉にしなくても分かる、この渇き。
今すぐに触れたくて、君が好きで、仕方なかったー…
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はる(プロフ) - ちゃちゃんさん» わざわざありがとうございます！よろしくお願いします(^^) (2021年6月19日 21時) (
レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃん(プロフ) - Twitterフォローさせて頂きました。いつも素敵な作品ありがとうございます(T . T) (2021年6月19日 4時) (レス) id: c2f549b097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2021年4月27日 12時
