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side Juri
黄「…あの金髪の？」
きょもとはここにもよく来ていたし
その言葉に偏見は一切感じられなくて
自分が同性愛者であることすら
彼には隠す必要がないと思った。
青「うん、…でも」
彼は有名な音楽一家の息子で
けどそんな肩書きすら通用しない異国の地で
自分の実力だけを頼りに生きていて
対する俺は、
なんてことのないただのサラリーマン
青「…釣り合わないかな、なんて」
初めて会話するやつに
なんでこんなこと話してるんだか
黄「"ヤンキー兄ちゃんと、御曹司みたいなぼっちゃん"」
青「…へ、？」
黄「…俺の中の、2人のあだ名」
青「…俺、一応客なんだけど」
黄「俺もいまは、一応店員じゃないし」
なんだそれ、と思うけど
この人が言うと受け入れてしまうから不思議だ。
黄「どう考えてもアンバランスだし、周りの目も気にせず平気でイチャつくし、…でも」
彼の持ち上げたマグカップから
珈琲の香りがフワッと広がる
黄「…お似合いだなと思ってましたよ、ずーっと。」
青「……え、」
黄「それぞれの世界でちゃんと自立してる感じがして、見てて気持ち良かった」
じんわり、と
胸の奥が温かくなるのを感じた。
青「…じゅり、」
黄「…ん？」
青「樹、って…呼ばせてやるよ」
その言葉に
漫画みたいにひとつ大きく瞬きをした彼は
嬉しそうに笑ってから、"こーち"と名乗った。
ﾋﾟｺﾝ、
京本大我こっちも寒いわ
京本大我マフラーどこに片したか忘れちゃった
青「こーち…いっこだけ訂正。」
黄「え？」
青「…あの人、全然自立してないわ」
黄「…じゃ、一緒じゃなきゃね」
青「言われなくてもそーするし」
君も今夜眺めるのだろうか
泣きたくなるほどに美しく輝く、この満月を。
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はる(プロフ) - ちゃちゃんさん» わざわざありがとうございます！よろしくお願いします(^^) (2021年6月19日 21時) (
レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃん(プロフ) - Twitterフォローさせて頂きました。いつも素敵な作品ありがとうございます(T . T) (2021年6月19日 4時) (レス) id: c2f549b097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2021年4月27日 12時
