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side Taiga
誰より大切な人だった。
…だったと言うか、今もそれは変わらず。
初めはただソイツのベースの
安定したテンポ感が好きだなあと思っただけ
バンドを組めれば、正直誰でもよかった。
でも指の運びが綺麗だなとか
口悪いけど案外真面目なんだなとか
スラップが上手いなとか
…言い寄る女なんか見向きもしないところとか
俺の感情が昂ってギターが走りがちな時は
ソイツのベースもわざと少し走るとことか
なんか、すごい…好きで。
小さなギャップを見つけるたびに
なんか、不自然に胸が騒いで
〜〜〜♪
信号待ち、背中越しに届く彼の鼻歌は
…俺の作った、まだ流行らないラブソング
桃「…ねぇ、こーち」
黄「…はい？」
桃「やっぱなんでもない」
黄「なんだよ」
…俺がその曲を、
誰に宛てて作ったかも知らないくせに
信号が、青に変わる
桃「こーち！」
黄「ん〜？」
ﾌﾞｫｫｫｫｫ………
桃「その曲、お前の曲だから！」
黄「…ぁんだって〜？」
…もう、全然聞こえてないじゃん
こーちの男らしい匂いが
風になって鼻に届くのが嬉しくてむかつくし
夜の街は馬鹿みたいに煌めいて
風が髪の毛を口元に運ぶのがうざったい
この曲が売れたら、ちゃんと伝えるから
…だから、届け。
まだ見ぬ誰かにー…
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はる(プロフ) - ちゃちゃんさん» わざわざありがとうございます！よろしくお願いします(^^) (2021年6月19日 21時) (
レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃん(プロフ) - Twitterフォローさせて頂きました。いつも素敵な作品ありがとうございます(T . T) (2021年6月19日 4時) (レス) id: c2f549b097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2021年4月27日 12時
