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side Shintaro
黒「夏になったら、…一緒に行きたい」
その人差し指の先には
色とりどりの花束…じゃなくて
このあたりで1番有名な、花火大会のポスター
…なんだよ、それ。
めちゃくちゃかわいいじゃんか…
こちらの反応をうかがうように
不安そうに俺の顔を覗き込んでいる北斗
もう、そんなん、…好きだし
金髪の兄ちゃんのことなんて考える隙もないほどに
抱きしめてしまいたい気持ちを必死に抑える
まだ名前もないこの関係が、もどかしくてー…
…途端、頬に水滴が着地する
緑「あれ、」
黒「…わ、雨だ！」
外は晴れているのに途端に強くなる雨足
この時期は本当に通り雨が多い
慌てて傘を差す北斗
…傘を持たない、俺。
緑「うわ〜俺走るわ！北斗！駅で待ってる！」
黒「え！待って…！！！」
緑「…へっ？」
北斗が慌てて近寄ってきて、
北斗の柔軟剤のいい匂いが
いつもより近くから漂ってー…
頭上の雨が、止んだ
黒「…こっちの方が濡れないでしょ」
緑「あり、…がとう」
いつもより少しだけ近いその距離を
精いっぱい、ゆっくりと歩く
緑「北斗、」
黒「…ん？」
緑「生まれてきてくれて、ありがとう」
黒「へへっ、…慎太郎も。」
緑「…俺誕生日じゃないよ」
黒「誕生日じゃなくたって、感謝はするべきだよ」
それからくふふっ、と嬉しそうに北斗が笑うから
傘の柄を受け取って、少しだけ北斗の方へ傾ける
黒「…ありがと」
また微笑み合って、歩き出す
緑「…花火、楽しみだね」
黒「んねっ」
やけに速く脈打つ心臓の音は
傘を叩く雨粒の音に隠してー…
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はる(プロフ) - ちゃちゃんさん» わざわざありがとうございます！よろしくお願いします(^^) (2021年6月19日 21時) (
レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃん(プロフ) - Twitterフォローさせて頂きました。いつも素敵な作品ありがとうございます(T . T) (2021年6月19日 4時) (レス) id: c2f549b097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2021年4月27日 12時
