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side Hokuto
黒「…無理だよ、別れる。耐えられない。」
赤「…北斗。」
黒「いつ帰って来れるかも分からないんでしょ？無理無理。俺そんなの耐えられないって。」
赤「案外すぐ帰ってくるかもよ？」
黒「…でもっ、」
赤「遠距離になるだけで別れるなんてもったいないと思わない？だって俺たち愛し合ってる、そうでしょ？」
黒「そうだけど…っ！そんなこと言って、ジェシーならあっちですぐ恋人だってできるでしょ？もうやだっ！」
言葉が口から出てくるたび、一緒になって視界が滲む
壁に掛けたコルクボードには
2人で撮った写真とジェシーの自撮りが所狭しと並ぶ
君と過ごしたこの家に君の姿だけがないなんて
そんなことは、想像もできなくて
いつ帰って来れるかも分からないのに
日本にこんなちっぽけな俺を残しておくくらいなら
海外で新しい恋人と幸せになった方が
ジェシーにとってもいいに決まってる。
俺たちだって、言うほど若くない。
帰ってくる頃には彼は30を過ぎているかもしれない
こんなに素敵な人を俺は
遠距離なんて不確かな状態で縛り付けたくなかった
赤「…北斗、俺は別れたくないよ」
諭すような、優しい声にまた視界が滲む
口を開けば縋り付いてしまいそうで
必死に、首を振る
赤「北斗、…じゃんけん、しよう」
黒「…っ、」
赤「本気で別れた方がいいって…思ってるんでしょ？」
こんなにも好きなのに
意地を張ったことを後悔する
けどもう今さら引き返すこともできなくて
ひとつ、首を縦に振る
赤「…じゃあ負けたら、ちゃんと折れるから。」
顔を上げると
泣きそうな顔したジェシーが無理して笑った
赤「いくよ、…最初はグー、じゃんけん…っ」
いつもは自分のためだったけど
今日、初めて君のために俺は、グーを出すー…
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はる(プロフ) - ちゃちゃんさん» わざわざありがとうございます！よろしくお願いします(^^) (2021年6月19日 21時) (
レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃん(プロフ) - Twitterフォローさせて頂きました。いつも素敵な作品ありがとうございます(T . T) (2021年6月19日 4時) (レス) id: c2f549b097 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2021年4月27日 12時
