せなかあわせ【黒】

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side Shintaro







黄「ごめん！大我！ソファ開けて！」





ドタバタと、高地が入ってきてきょもに言った。



ただことじゃなさそうなその雰囲気に

きょももオロオロと場所を譲る。



しばらくして入ってきたのは

ジェシーと樹に両脇抱えられた北斗だった。





ポヤポヤ、というのか分からないけど

虚な顔をして、どう見てもしんどそうで…






桃「…え、どしたの北斗？」




青「過呼吸起こしてて、…連れてきた。」






そう答えながら樹とジェシーが

北斗をソファに腰掛けさせる。





……… 過呼吸？また？






桃「え、こないだもなってなかった？大丈夫なの？」



黒「…クセ、ついちゃって。」





誤魔化しても無駄だと思ったのか

それとも単に頭が回っていないのか



とにかく北斗は俺らの質問に

ポツリ、ポツリと 正直に答えた。






もう3ヶ月くらい、


大きな仕事の前はしんどくなることがあって




最近は過呼吸まで起こすようになってしまったと。









………俺は






こんな風に少しずつ心が壊れていって




…がんばりすぎて、疲れてしまった親友を





ーー今も苦しんでいる親友を





1人、知っているから。








緑「…病院は？行ったの？」



黒「…いや、」





緑「…なんで？！行こう。北斗、いま！」



青「慎太郎！落ち着いて！！！」







思わず掴んだ北斗の腕は

心なしか細くなっている気がしてー…








怖かった。






止めに入ってくれた樹の手の中で


自分の手が、震えているのを感じていた。









…取り乱して、ごめん。


でもどうしても これ以上苦しんで欲しくなかった。









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