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side Shintaro
電話に出てから30分もすれば家のチャイムが鳴った。
ああ、俺 昼に帰ってきてから
こんな時間まで何してたんだっけー…
治らない頭痛と身体の怠さに動く気にもなれず
ボーッとしていたらもう日の沈む時間だった。
それなのに
こーちは振り入れをして、収録まで終えて
その足でここに来てくれたんだと思うと
…申し訳なくて、胸が痛かった。
ドアを開けると
ヘルメットを抱えたこーちが立っていて
笑顔で牛丼屋の袋を差し出す
黄「…ほらっ！」
緑「ありがとう、ほんとごめんね…」
黄「いいんだよ、やりたくてやってるんだから」
…そうは言われてもやっぱり申し訳なさが募る
いつも無理してしまう北斗の気持ちが
いつもよりほんの少し、分かる気がした。
受け取った袋をテーブルに置いて
2人分の麦茶を注いでいると
チーズ乗ってるやつとキムチ乗ってるやつ
どっちがいい？と
手を洗い終えたこーちが楽しそうに聞くから
どっちでもいいよ、と答える。
黄「…体調は？」
そう言って俺に、チーズの方を差し出す
緑「…うん、大丈夫。」
黄「…そっか」
緑「…ごめん、嘘。」
あまりにもナチュラルに、
こーちが傷ついたような顔を隠すから
優しさを受け取らずにいるのが申し訳なくて
思わず訂正をする
緑「あんな軽い過呼吸だったのに、いまも頭が痛いし、身体が重くて仕方ない。…毎度こんなに辛いんだね、北斗は」
黄「なんでも頑張りすぎなんだよ、あいつ。」
緑「はは、そうかもね」
黄「…でも、大丈夫だから。」
容器を持ったままのこーちの視線が
真っ直ぐ俺を捉える
黄「これ以上、誰ひとり苦しめるようなことにはならないし、させないから。」
北斗、いま大我と病院に行ってる と
小さな声で付け加えるから
そっか、と返す
黄「だから安心して。俺達が、６人でいれば大丈夫」
普段は何もしないくせに
こんな時ばっかり歳上ぶってずるいなあと思うけど
4歳上の彼から発される言葉に
不思議と安心したのも事実だった。
緑「…こーち」
黄「ん〜？」
緑「俺やっぱキムチがいい」
黄「…はは、いいよ」
まだ蓋も開けていなかった容器を交換する
いま自分がどういう感情なのかも
よく分からなかったけど
鼻がツンとするのを感じながら口にしたそれは
今まで食べた牛丼の中で、1番美味しかった。
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はる(プロフ) - ちーいほくさん» コメントありがとうございます。お待たせしてすみません。大事な作品ですのでゆっくり丁寧に更新していきたいと思います。楽しみにしてくださりありがとうございます！ (2020年9月21日 15時) (
レス) id: bf8187d250 (このIDを非表示/違反報告)
ちーいほく - いつも更新されるの、楽しみに待っていましたが更新停止になり残念です (2020年9月21日 11時) (レス) id: a6c29550e9 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - は〜ぷさん» 後半になってました！正しくは更新です、すみません（笑） (2020年8月3日 3時) (レス) id: bf8187d250 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ゆあさん» 初めまして。コメントありがとうございます！嬉しいです！かなりゆっくりペースの更新になっておりますが、どうか今後もお付き合いください…！ (2020年8月3日 3時) (レス) id: bf8187d250 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - 初めまして、コメント失礼致します。青さんと黒さんの関係性がとっても好きです、、思わず涙しながら読ませて頂いております…！続きが楽しみです…！！ (2020年8月1日 10時) (レス) id: 39974f5fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2020年3月27日 7時
