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…ﾋﾟｺﾝｯ
なにこれ、…
ある日、突然の先輩からの連絡で
手にしていたスマホを落とした
「A？、スマホ落としてんぞ笑、
…っ、なんだよこれ…、」
送られてきたのは、
あの日のことは全て合意の上だった
だから余計なこと言うなよ
そんな強迫めいたメッセージだった
「…なあ、…あの日なにが…」
「合意なんかじゃない、…信じて？」
「そんなの分かってる！
…なにされた？、あいつに。」
「…なにって…、むりや、り…」
「やられた、のか…？」
「ん、…でも最後までは…」
「…っ、それまでは？、されたんだよな…」
「…、私は大丈夫だから誰にも言わないで、ね？」
「そんなっ…大丈夫なわけ、」
「いいの！、…もう忘れたいの」
…
「…A…、ｸｿｯ、あいつまじ許さねぇ…
嘉将も…なんで守ってやんねんだよ！…」
「私が手を離したから…だから、」
「だからって、ｸﾞｽｯ…Aが何でこんな目に…」
私のために涙を流してくれる
"そばにいてくれる人を大切にしなさい"
ふと母の言葉を思い出した
「…ﾝｯ、…A？…」
「…こうしてたい…」
気付けば壱馬を抱きしめていた
"俺は蓮先輩とは違う、怖い思いはさせない"
そう言ってからの壱馬は、手すら触れなかった
抱きしめようとした腕、触れようとした手
思い止まってそれらを下ろす姿を何度も見た
「私、…家に帰るよ…」
「嘉将のこと許したのか？…」
「分かんない…でも話し合わなきゃ、私たち」
「‥そか、…じゃあ送ってくよ」
駅までの道はお互いに静かで
壱馬は悲しい表情でずっと俯いていた
.
「…ただいまぁ…」
久しぶりの家、…嘉将の匂いがする
帰ってきたらなんて切り出そう…
まずは心配してくれてたのを謝って…
そして、先輩にされたことを話そう…
そして、…ちゃんとお別れしよう
この一件で、私は心に決めたから
自分で捨てかけた、この命を助けてくれた
いつ、どんなときでも寄り添ってくれた
‥
いつしか壱馬に触れられないことが
私の中でヤキモキしだした瞬間があった
ずっとそばにいてくれたのは壱馬だったから
だから…私は、壱馬のそばにいたい…
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rin.(プロフ) - オタクさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！ (2020年5月16日 17時) (
レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 続きめちゃめちゃ楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年5月16日 12時) (レス) id: b8fa45dd13 (このIDを非表示/違反報告)
rin.(プロフ) - yuさん» ありがとうございます！嬉しいです！更新がんばるのでお話覗きにきてくださいね^ ^ (2020年5月11日 21時) (レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
yu - rinさんのお話初めて読ませていただきました！このお話大好きです！続きがめっちゃ気になります。これからもがんばってください！ (2020年5月10日 12時) (レス) id: 6fee1f3b2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rin.
| 作成日時：2020年5月4日 16時
