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「…藤原君…」
私を守ろうとして負った手の傷は包帯でグルグルにされていた
「俺なら大丈夫ですよ笑」
「いや、でも…ごめん」
「河村先輩は悪くありませんって笑
後ろでハサミ振りかざしてたんすよ？普通に守るでしょ？、ましてやそれが好きな人だったら…」
…
ん、好きな人？…
「いやいやいや、ああ…違うんです！
いや、違うってのも違うんすけど…
うわぁ…、ﾊｧｯ、何言ってんだよ、俺…」
一人で慌てふためく姿に思わず笑ってしまった
すると、急に髪を優しく梳く手にビックリした
「…藤原君？」
「河村先輩に怪我なくて良かったです…
でもこの髪、すいません…守れなくて」
「大丈夫だよ笑…藤原君、守ってくれてありがとう」
「///…その藤原君ってのやめません？笑
…樹でいいっすよ笑」
「樹君…、じゃあ私も好きに呼んで？笑」
「…A、先輩…///」
…
「…あの、なんで加納先輩と別れたんですか？
やっぱり田中っすか？あいつの嫌がらせで…」
そうだと言えば私は負けを認めた事になる
でも関わるのも嫌で耐えられなかったのは事実
「そう、かもね…笑」
「じゃあまだ、加納先輩のこと…」
「ううん、…」
好きだけど、壱馬に感じる感情とは違う
喧嘩しても離れてても、私が想うのは…
…
「…かずま、」
「…ﾊｧｯ、ﾊｱ…お前、心配ばっかかけやがって…」
臣さんから聞いたのか、病院に駆けつけ
息を切らし抱きしめてくれる壱馬
「壱馬…樹君がね、守ってくれて…」
樹「A先輩に怪我はないんですけど、髪を…」
壱「髪、そっか…切られたのか…
…藤原だっけ？悪かった、こんな怪我させて…
でもありがとう、Aを守ってくれて」
樹「え？…俺のこと、怒んないんすか？」
壱「なんでお前を怒るんだよ笑
何が目的か分かんねぇけど、とりあえず守ってくれたんだから感謝しかねーだろ笑」
壱馬は、私の手を取るとタクシーを拾いどこかに向かい出した
「ねぇ、壱馬…」
「Aには怒る事が山ほどある…でもそれは家に帰ってからにするから。
とりあえずその髪、どうにかすんぞ」
隣にいるのに私の顔を見ようともしてくれない
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rin.(プロフ) - オタクさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！ (2020年5月16日 17時) (
レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 続きめちゃめちゃ楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年5月16日 12時) (レス) id: b8fa45dd13 (このIDを非表示/違反報告)
rin.(プロフ) - yuさん» ありがとうございます！嬉しいです！更新がんばるのでお話覗きにきてくださいね^ ^ (2020年5月11日 21時) (レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
yu - rinさんのお話初めて読ませていただきました！このお話大好きです！続きがめっちゃ気になります。これからもがんばってください！ (2020年5月10日 12時) (レス) id: 6fee1f3b2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rin.
| 作成日時：2020年5月4日 16時
