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中間考査は赤点もなく壱馬にも褒められた
そして初めての体育祭がやってくる、
そんな私たちの話題はもっぱらそれだった。
「どんな競技あるのかな？」
「借り人競争ってのが盛り上がるらしいよ！
サッカー部の先輩が言ってた。」
「なに、それ〜。面白そう！」
「"頭が悪い人"っての引いたら、Aを連れてけばいいのかな？笑」
「うわ〜、壱馬ひどいっ！笑」
嘉将を見ると笑って私たちを見てる
あの遊園地以来、特に何もないままで…
いや、告白を期待してるわけじゃないけど
でも何かもどかしかった。
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男子はリレーや綱引きが競技にある中、
借り人競争にも出る事になった嘉将と壱馬。
"クラスの代表なんだからな"
"クラスのイケメン代表、期待してるよ"
なんてクラスメイトからプレッシャーをかけられて、かなりタジタジな2人
「まじ嫌なんだけど。」
「恥ずかしいよね。」
「2人共、頑張って！応援してる。」
体育祭で一番盛り上がるらしいクラス対抗競技。
全校生徒がグラウンドに集まった。
桃子ちゃんと北人君と見守る。
「どっちでもいいから選ばれたいって、笑
クラスの女子が話してたの2人の事か。」
「そんな事言ってた子いるの？笑
私だったら選ばれたくないけどね。」
「俺に負けじと嘉将と壱馬も人気だよね〜」
「最近2人の人気が凄いから、内心めちゃくちゃ焦ってんの、北人。笑」
うるさい、って桃子ちゃんと戯れてる北人君
そんな2人を見てると頬が緩んだ。
「そういえば、どっちから走るの？」
「壱馬から嘉将にバトン渡るって。」
「どっちか俺の手掴んでくんないかな？」
「なにそれ、笑」
「だって〜胸キュン要素でしょ。笑」
「北人の手引いててもキュンとしない！」
「なんで〜、、ねぇ？Aちゃん。」
やっぱり、この2人の言い合い好きだ。
「いいと思うよ？笑」
「ほら！Aちゃんもそう言ってるじゃん。」
「北人が言わせたんじゃん。笑」
…ﾊﾟｰﾝｯ
呑気に会話を楽しんでると始まった
裏返しに置かれたボードを取ると、そこに書かれた人を探す第一走者
その中には壱馬の姿もある
がんばれ！、そう心の中で応援してた
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作者名：rin.
| 作成日時：2019年12月17日 6時
