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あの子からの連絡を確認するためか
繋いでた手を離された瞬間
自分の中で何かがプツッと音を立てた
本能では、怒り叫びたいと言ってるけど
実際の私にそんな勇気もなくて
ただ現実から目を背けるしかなかった
「A…あのさ、」
「あ、嘉将の漫画貸してよ！」
「漫画？まあいいけど…それより」
「じゃあ勝手に借りるね〜笑」
なにかを言おうとしてくる嘉将に、
何を聞かされるのか怖くてずっと逃げてた
こんな時、同じ家に住んでるのは辛い。
嫌でも顔合わさなきゃいけないし、
常に意識してなきゃすぐ顔に出てしまうから
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学校でもみんなの前ではなるべく笑顔でいて
心配かけないように過ごしていた
でも体は正直で、
少し目眩がするので保健室で休んでいると
ｶﾞﾁｬ…
誰かが入ってきたのは分かったけど
それが誰かなんてどうでもよくて
深く布団をかぶった
「A、大丈夫か？…」
この声って壱馬？、まだ授業中だよね…なんで？
「あれ、寝てんのか…」
このまま寝たフリしてれば出ていくだろう
そう思い、しばらく寝たフリをしていた
「…ﾊｧ、辛くなったら言えっつったよな…
なんで無理すんだよ…」
小さな声でそう優しく言う壱馬
思わず顔を背けてしまって、
枕元に重みが乗ったのが分かった
「お前…起きてんだろ」
バレた…慌てて布団を頭までかぶり直すと
寝てるもん、と言うとしばらく静かになった
…
「…寝たフリとか、お前…悪趣味だな笑」
「だから寝てたもん！」
思わず布団を剥ぐと目の前に壱馬がいて
やっと顔見せた、って笑っていた
「…明日予定空けとけよ」
「え、なんで？…」
「なんでも！笑
嘉将には言ってあるから気にすんな、な？」
たまに強引だけど、
これも壱馬なりの優しさなんだよな…
.
…壱馬からの着信？
明日の服装を決めてた手を一旦とめた
「はい、」
「もしもしA？明日、遅刻すんなよ笑」
「はいはい笑」
「じゃあな。早く寝んだぞ笑」
「え、それだけ？わざわざ電話してこなくても…」
「声聞きたかったんだよ…いいだろ別に」
「ふふ笑…じゃあ壱馬も早く寝るんだよ」
「おぅ、おやすみ」
いつも気付くとなぜかそばにいて
私の心に寄り添ってくれる壱馬…
そんな壱馬の存在が
すでに私の中で大きなものになっていた
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rin.(プロフ) - 彩実さん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいですし、俄然やる気が湧きます(^^) (2021年2月17日 21時) (
レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
彩実(プロフ) - 沢山お話ししたいです (2021年2月16日 23時) (レス) id: 5bb01dc092 (このIDを非表示/違反報告)
彩実(プロフ) - めっちゃ楽しく読ませていただいています! (2021年2月16日 23時) (レス) id: 5bb01dc092 (このIDを非表示/違反報告)
rin.(プロフ) - ゆりかさん» コメントありがとうございます！最後まで楽しんで頂けるよう頑張ります。 (2020年4月19日 10時) (レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 壱馬くんと結ばれて欲しいです！！ (2020年4月19日 1時) (レス) id: 1647bd3009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rin.
| 作成日時：2020年3月1日 11時
