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あれからというと、
何も行動を起こせないでいた
嘉将がスマホをつついていれば
あの子かな、って不安になるし…
そのままにしとくなよ、って壱馬には言われたんだけど、それでも言えずにいた
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そんなある日のことだった
母の病室を訪ねるとそこには壱馬がいた
「壱馬、なんでいんの？」
「なんでって、いたら悪いかよ笑」
「A！壱馬君もせっかく来てくれたんだから。
そんな言い方しないの」
「いいんすよ笑、俺にはこんなだから笑」
「お母さん、ちょっと壱馬と売店行ってくる」
は？なんでだよ、って言ってる壱馬を
強引に病室から連れ出した
…
「なんだよ」
「お母さんに言ってないよね？余計な事。」
「なに、余計な事って」
「嘉将との事」
「ああ、言ってないけど…」
「けど？…お母さんには心配かけたくないから。
笑顔になるような話してあげて、ね？」
「ほんとそういうとこあるよな、Aって笑」
「なにが？」
「心配かけたくないから、とか
傷付けたくないから、とかさ。」
「…だってお母さん、最近あんまり体調良くない日が続いてるみたいだから…」
「元気そうだけど…そうなの？」
「私たちの前ではね。
だから明るい話で少しでも癒されたらなって」
すると、頭をポンってして優しく微笑む壱馬
照れて俯く私に、
好きだよそういうとこ、って言った
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病室で、売店で買ったお菓子を食べながら
壱馬とあーだこーだ言っていた
それを楽しそうに聞いてるお母さんに、
少しばかり安堵していた
「…2人を見てたら懐かしい気持ちになるわ笑」
「…？」
「お父さんとの若い頃見てるみたいでね笑」
「僕たちがですか？」
「そぅ、とてもお似合いだと思うわよ、2人。笑」
「ちょ、お母さん！//」
壱馬を見ると、嬉しそうに笑ってて
それ見て笑ってるお母さんに私まで笑顔になった
.
「壱馬、ありがとね」
「ん？」
「お母さん、楽しそうだったから」
…
「…治る、そんな奇跡おきねーかな」
「だね‥」
「Aも、辛くなったらちゃんと言えよ」
「ありがと」
つくづく支えられてるな、って感じる
いつも気持ちの変化に敏感に気付いてくれて
それでそんな時は必ずそばにいてくれる
病院からの帰り道、
冷たい風に肩寄せ合い歩く姿は
恋人同士にみえてんのかな…なんて。
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rin.(プロフ) - 彩実さん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいですし、俄然やる気が湧きます(^^) (2021年2月17日 21時) (
レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
彩実(プロフ) - 沢山お話ししたいです (2021年2月16日 23時) (レス) id: 5bb01dc092 (このIDを非表示/違反報告)
彩実(プロフ) - めっちゃ楽しく読ませていただいています! (2021年2月16日 23時) (レス) id: 5bb01dc092 (このIDを非表示/違反報告)
rin.(プロフ) - ゆりかさん» コメントありがとうございます！最後まで楽しんで頂けるよう頑張ります。 (2020年4月19日 10時) (レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 壱馬くんと結ばれて欲しいです！！ (2020年4月19日 1時) (レス) id: 1647bd3009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rin.
| 作成日時：2020年3月1日 11時
