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バイト中もあの子からの連絡が頭から消えずにいた
［嘉将先輩、起きてますか？］
幸せな夜からどん底に突き落とされた朝
…嘉将、返事するのかな‥
知らないとこで行われていた関係に
嫉妬、怒り、それ以上に悲しみが押し寄せた
「今日暇だな！」
「だね…」
「…なんか元気ねーな、寝不足とか？笑」
「まあね、そんなとこ」
「どうせ、夜更かししてんだろ笑」
「ははは、バレてたか」
壱馬からの言葉をなんとか回避し、その場を離れようとした時だった
「ちょっと待てって、」
「なに？ホールに戻るから離してよ」
掴まれてた手を振りほどくと沈黙と緊張が走った
なにも言わない壱馬を背に足早に戻ると、それからは微妙な気まずさが私たちの間に流れていた
「Aちゃん、彼氏とは話せた？」
「はい、…でも…」
「なに笑、喧嘩したとか？」
「臣さん……いや、やっぱなんでもないです」
私に内緒で女の子と連絡とってる
しかもその子に好意がある事を知ってて…
まだ自分の中でも受け止めれてない事を、自分の口から言葉にするのはまだ気が引けた。
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「お疲れ様。これでも飲んで？」
「…ホットココアだ。ありがとうございます」
「ほんの気休めなんだけどね笑」
臣さんは、私に何かあった事を気付きながら
あえてそれ以上聞かないでいてくれたんだ
…ﾊｧｯ
嘉将が待つ家に帰る気になれない
ホットココアを片手にあてもなく歩いた
「…ﾊｧ、寒っ」
気付けば、駅までの道をかなり遠回りしてた
そろそろ帰るかな、そう思った瞬間だった
A！、そう私を呼ぶ声が聞こえた
「ﾊｧﾊｧｯ…急いで追いかけたのに駅いねーから。
…なにしてんだよ！」
「別に壱馬には関係ないでしょ」
「…関係ない、って…
どんだけ心配したと思ってんだよ！」
少し震える体で強く抱きしめられると、
でも無事で良かった、と優しく包み込んでくれた
「…心配かけてごめんね、
でももう帰るから」
…
「壱馬？…そろそろ離して？」
「嫌。…このまま離したらお前…」
耳元で囁く声は憂いを帯びていた
ほんとに離してほしかったら逃げれたはず
なのに動こうとしない私の体は、
ほんとは離してほしくなかったのかもしれない
何かを悟った壱馬はただずっと私を抱きしめた
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rin.(プロフ) - 彩実さん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいですし、俄然やる気が湧きます(^^) (2021年2月17日 21時) (
レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
彩実(プロフ) - 沢山お話ししたいです (2021年2月16日 23時) (レス) id: 5bb01dc092 (このIDを非表示/違反報告)
彩実(プロフ) - めっちゃ楽しく読ませていただいています! (2021年2月16日 23時) (レス) id: 5bb01dc092 (このIDを非表示/違反報告)
rin.(プロフ) - ゆりかさん» コメントありがとうございます！最後まで楽しんで頂けるよう頑張ります。 (2020年4月19日 10時) (レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 壱馬くんと結ばれて欲しいです！！ (2020年4月19日 1時) (レス) id: 1647bd3009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rin.
| 作成日時：2020年3月1日 11時
