好きになってもいいですか -2- (ページ7)

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北人side

ご飯を食べてる俺たちに、玲於さんが口を開いた

「単刀直入に聞くけど、何があったの？」

壱馬を見て言う玲於さんは、最近の壱馬のおかしさに気付いているようだった

前のめりで話を聞いてると、壱馬がポツリポツリと話し始めた。

Aさんを駅まで迎えに行った日の事
次の日に首筋にキスマークがあった事

玲「ちょ、ちょっと待って！
　そのAさんって、森川A？」

「「え⁈知ってるんですか？」」

思わず壱馬と声がかぶる

「あ～、あいつと岩さんが付き合いだした頃からの友達っつうか言い合い仲間みたいな？笑」

「言い合い仲間か～口下手そうなのに。笑」

え、壱馬の気になったのそこ？

「え、待って待って！
　Aさんって岩さんと付き合ってたの？」

「そうだけど。
　元彼が岩さんだから俺も悩んでんだよ」

岩さんと付き合ってたこと知ってても尚、こんな想って悩んでる壱馬が正直凄かった。

俺には到底敵いそうもないし、
壱馬の大切に想う人を奪う気にもなれなかった

「俺もAを好きだった時あるからさ、何となく壱馬の気持ち分かるよ。まあ俺は諦めた人だけど！」

そう言って玲於さんは笑っていた。

玲於さんから、Aさんとの出来事について聞いて笑っていた壱馬が急に口を開いた

「俺、ずっと返信してないんです」

話があるから会いたいって連絡がきてるのに、未読のままだという壱馬。

「それはさすがに可哀想でしょ。
　Aの話もちゃんと聞かなきゃ！」

俺が怒ろうとした時、玲於さんが言ってくれた

玲「今から会えるか電話するか！」

そう言って、電話をかけAさんがこれからこっちへ来ることになった