好きになってもいいですか -2- (ページ50)

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壱馬side

Aを家まで送り帰ろうとすると、なんかモジモジして何か言いたげにしてる

名前を呼ぶとウルウルした瞳で見てくる

「まだ…まだ一緒に居たい…」

こんな嬉しいわがままを言うAが愛しい

「無理だよね、ごめんね。」

「無理なんかじゃないよ。」

そして愛しい存在を抱きしめると、思い出したかのようにAが言葉を発した。

「あ、そうだ！
　壱馬君に渡したいものあるんだよね」

そう言うと俺の手を引き、手渡されたものは俺が愛用してるアクセサリーのショップの袋だった。

「はい、クリスマスと誕生日のプレゼント！」

中には箱と手紙が入ってる

「うわっ！ヤバいヤバいっ！
　Aありがとう。
　まずは、箱から開けよっかな～」

テンション高めで箱を開けるとピアスだった。

「俺のために選んでくれたんだよな？///
　やべぇ！すげー嬉しい///」

俺の言葉にAも照れた表情を浮かべる

プレゼントなんていらないとか言ったけど、自分の事を思いながら選んでくれたんだって思うとやっぱり嬉しいなって思う。

次に手紙を読もうと取り出すと封筒に何か入ってる

「え？鍵？」

「前にプレゼント何が欲しいか聞いたら、私との時間がもっと欲しいって言ってくれたでしょ？
　だから、これで好きな時に来てほしい///」

「ここの鍵？」

「うん、私の家の合鍵。
　プレゼントにするのもな～って思ったんだけど。
　私も壱馬君との時間もっと欲しかったからさ…ごめん、合鍵とか重いよね？」

ただの鍵なのに…

合鍵ってだけでこんなに違うんだ

「いや、まじで嬉しい///」

俺の言葉を聞いて嬉しそうなA。

次に手紙を読むと、そこにはAの知らなかった俺への想いが綴られていた

やっぱり俺にはAしかいない

なにがあっても守るべき大切な人だ

A…愛してんで

　