好きになってもいいですか -2- (ページ44)

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Aside

思ったよりすんなり許可がおりた。

サボりがちなジムにも本腰いれて取り組まなきゃ。

眠ってしまった壱馬君を起こさないようにベッドから起き上がるとリビングへと向かう

パソコンを立ち上げると仕事を進める

何件か掛け持ちしてるうえ、こと仕事に関してプライドが高いことも相まって仕事が遅れていた

この案件だけは済ませなきゃ。

いつの間にかソファでうたた寝していた私。

あれ？毛布かけてくれてる。

壱馬君を起こすかもしれないから、そのままソファで眠りについた。

翌朝、目覚めるとそこには機嫌の悪い壱馬君がいた

「あ、おはよ…」

「なぁ、俺前に言ったよな。
　もっと自分を大切にしろって」

「うん…」

「じゃあなんで夜中にこそこそ仕事してんの？
　しかもこんなとこで寝たら風邪引くだろ！」

「ごめんなさい。でもね…」

「言い訳とかいーから。
　ごめん、俺もう行くわ」

怒って出て行った壱馬君。

あんな怒らせたの初めてだ…

でも、心配して怒ってくれたんだよね。

はあ～、もう何してんだよ私。

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仕事中いつもの元気がない私に、合方君はランチを奢ってくれた

壱馬君と喧嘩したこと、その原因が仕事での人間関係にあることを話した。

「ねぇ、やっぱ私が悪いよね。」

「まあ好意を知りながらそれを気付いてないふりしてたのはちょっとダメだよ。
　でも広田もそれで仕事をまともにしないってのはかなりおかしな話だけど。」

広田君は私が指導してる新入社員の子で、ちょっとイケメンだから女子に人気だけど私は何か苦手で、人誑しだから私への好意もただの遊びだと思って気付いてないフリして接していた。

「正直、参っちゃうよね…」

「プライベートは順調だったのに、まさか仕事が原因で喧嘩するとはね～笑

「ねぇ、ひと事すぎない？笑」

「まあ俺も広田に話してみるよ」

持つべきものは友だよね。

私も自分で解決しなきゃね。

　