好きになってもいいですか -2- (ページ42)

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慎side

アリーナツアーを控えた俺たちは、ほぼ毎日といっていいほどリハやら何やらで忙しい。

「壱馬さん、テンション高いっすね。笑」

「え？あ、うん、まあね。笑」

分かりやすいぐらい感情がでるな

まあ機嫌悪いよりマシか。笑

「なー！まこーーっ」

「うわっ、うるさっ」

相変わらず煩い翔平さんが、休憩中一人端の方でスマホを見てはニヤついてる壱馬さんを指差す

「ちょっとなに見てるかこっそり行こうぜ」

真剣に画面を見てる壱馬さんの背後に回ると、Aさんの動画を見てるではないか

幸せそうな顔して笑ってるAさんの動画
それを幸せそうな顔して見てる壱馬さん

「…うわっ！ビックリした～笑」

「壱馬さん、にやけすぎです。笑」

俺たちに気付いた壱馬さんに俺がつっこむと、すかさず隣の煩いのがはしゃぎだす。

「ツリー見てるAさん可愛いすね///
　僕にも動画送ってくれてもいいですよ？笑」

「絶対誰にもあげへん！翔平には特にな。笑」

壱馬さんをこんな幸せな顔にできるAさんってやっぱ凄いし、好きな人と一緒になれるって難しくてそれも凄い事なんだよな～

だからこそ2人にはずっと一緒にいてほしい。

どんな壁も乗り越えてほしい、そう思った。

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リハも終わり帰る支度をしてた時だった

ん？AさんからLINEがきてる

A［まこ、お疲れ様！
　急にごめんなんだけど、お願いがあって…
　壱馬君に内緒で付き合ってほしいとこあるの」

慎「りょうかいです！］

そして空いてる日時を教え会うことになった

「慎ー、俺先帰るわ、お疲れ！」

テンション高らかに帰って行く壱馬さんに、少し罪悪感を感じる

　