好きになってもいいですか -2- (ページ36)

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壱馬side

リハが終わり北人と事務所に残る

「…話って、今日Aといたことと関係ある？
　俺たまたま見かけたんだよね」

「え？だったら声かけてよ～笑」

なんて呑気に言ってくる北人に苛々が募る

「実はさ、一人暮らしの部屋のインテリアをAさんに依頼してやってもらってたんだ。
　今まで秘密にしてた事は謝る！でも、Aさんを責めるのはやめてほしい」

「は？なんで？」

「壱馬が怒るのは目に見えてたし、それに秘密にしてってお願いしたのは俺だから。」

「じゃあなんで今更言ってきたんだよ」

「仕事とは言え、秘密にしてるのに罪悪感があるから言いたいって言われてさ。
　怒ってるかもしれないけど、Aさんはずっと壱馬の事気にしてたよ」

正直、2人が秘密に会ってた事にショックと怒りがあった。

でも北人の話を聞くと、とてつもなくAに会いたい気持ちが押し寄せる。

「でも頼むならAじゃなくても良かっただろ。」

「…どうしてもAさんにやってほしかった。
　俺さ、まだ諦めきれてないからさ。」

「は？そんな気持ちで依頼すんなよ！
　あいつ寝不足でクマまでつくってたんだぞ。」

「それは確かに申し訳ないと思ってる。」

「Aに気持ち伝えんの？」

「いや、本人に言うつもりはないし、壱馬とAさんの関係を壊す気もないから。

　だってAさんは壱馬が大好きだし。

　…でも！悲しませたり泣かせるような事したら、その時は今言った事は忘れてほしい」

やっぱり北人は諦めきれてなかった

Aの俺を思う気持ちに嬉しさはありつつも、どこかスッキリしないモヤモヤが残る

「話聞いてくれてありがとう！
　それから、Aさん壱馬に言いたくて言えない事あるみたいだから。
　怒らず聞いてあげてね。」

家に帰りAに連絡を入れ会う日を決めた

　