好きになってもいいですか -2- (ページ34)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:180,477 hit

. ページ34

北人side

思わず口にしてしまった言葉。

「ん？聞こえなかった。なに？」

「ううん、なんでもないよ！笑
　壱馬には俺からちゃんと話すから」

俺の気持ちをAさんに言うつもりはない

ましてや壱馬との関係を壊そうなんて思ってもないし、でも秘密にしてる事が辛いなら言うしかない

壱馬は絶対に怒るだろうけど。

「うん、ありがとう！」

それからカフェを出た俺たちは、Aさんの会社へと向かった

この時、誰かに見られてるなんて知らずに。

.

いろいろと書類を用意され手渡される

「あともう少しだね、ツアー。」

「うん、今日もこれからリハなんだ。
　そういえばツアー来てくれるんだよね？」

「うん、壱馬君に絶対来てって言われたし。笑
　それにね私の地元もまわるでしょ？
　ちょうど同窓会あって地元戻るし、弟と一緒に行く事になったんだ！」

「壱馬、同窓会に行くの許可してくれたの？」

壱馬はおそらく行かせたくないはず。だって、Aさんに言い寄る男がいるかもしれないから

「それが、まだ言えてないの。
　ジムに通ってる理由が同窓会に行くから、なんて言ったら変に怪しむし怒られるかなって」

「いや、まず行かしてくれないと思うよ。笑」

ショックを受けるAさん。

「そんなに同窓会行きたいんだ。」

「うん、だって成人式以来だよ！
　なかなかみんなに会えないからさ～」

「学生時代の元彼に会いたくてとかじゃないの？笑」

すると大笑いするAさん。

「ないない！笑
　そもそも壱馬君っていう大切な人いて、そんな不純な気持ちで行かないから。」

「でも、ちゃんと言わなきゃだよ！
　秘密にしてるの罪悪感あるんでしょ？笑」

「ちゃんと話してみる。」

やっぱり、こんな想われてる壱馬が羨ましい

　