好きになってもいいですか -2- (ページ32)

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Aside

「今度はなにがあったん？笑」

「え？あ、着替えの服、忘れてきちゃった」

「ふっ、おっちょこちょいやな～笑
　ちょっと待っとって。」

そう言って持って来てくれたのはパーカーだった

私には少し大きいけど、着た瞬間に香る壱馬君の匂いに包まれ笑みが溢れる

「ありがとう。
　…んふふ、壱馬君の匂いする///」

「まあ俺の服やし。笑」

壱馬君に見守られながらなんとか時間までに支度を終えた私は、ソファに座る壱馬君の横に腰掛けた

すると、寂しそうな顔で見てくる

「あと何分で家でるん？」

「んーとね、あと15分くらいかな」

突然、ギュッと抱きしめられた体

「…なあ、仕事まで時間あるやん。
　そんな急いでどこ行くん？」

「え？ちょっと仕事の打ち合わせ」

なんか怪しんだ目で見てくる

確かに会社に行く時間はまだだけど、打ち合わせってのは本当の事だし。

「その相手って、男？女？」

「男の人だよ」

するとおもむろに立ち上がった壱馬君は、香水を手にしまた座りなおした

「香水、嫌じゃない？」

頷くと、私の首から壱馬君の香水が匂う

「…はぁ。まだ一緒におりたいけどそろそろ時間やで」

私もまだ一緒にいたい気持ちを押し殺し、重たい腰を上げて玄関までいく

「ありがとう。じゃ、行ってくるね」

「…え？行ってきますのキスは？笑」

「え？///」「え？笑」

ﾁｭｯ

壱馬君からの不意打ちのキス。

「ほら、遅れるで。笑
　いってらっしゃい！仕事、頑張って」

「いってきます/// 壱馬君もリハ頑張って」

壱馬君との一夜を過ごし幸せだった

そんな気分のまま、打ち合わせへと向かう

「あ、Aさん！」

そこに待っていたのは…

　