好きになってもいいですか -2- (ページ29)

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壱馬side

臣さんの控え室をでたところで俺はさっきの事をAに聞いた

「ジム行ってるって？
　だから最近連絡とれない日あるんだ」

「ごめんね、黙っとくつもりはなくて。
　もしかして怒ってる？」

連絡とれない日の寂しさを隠すつもりが、逆に怒ってるように聞こえたらしい

「いや、怒ってない。
　でもジム通うほど太ってないのに」

すかさず笑顔を見せると、Aも笑顔になる

「連絡できない日あるけど、春まで通うだけだから我慢してくれる？」

「うん。その代わりお願いがある…
　これから俺ん家来ない？ダメ？」

「…え？」

「付き合ったら言おうと思ってたんだけど、俺一人暮らし始めたんだよね。」

「あ、壱馬君もなんだ！
　でもリハで忙しくしてるでしょ？
　これから行ったら迷惑になんない？」

「明日は仕事昼からだし、そもそも迷惑だったら誘ったりしないから。笑」

「じゃあお邪魔しようかな！」

「泊まるやろ？もう遅いし。」

一旦、Aの家に寄り支度をしてるのを待つ

「まだー？はーやーくー」

まだAと一緒にいれる

嬉しくて、家までがあっという間だった

でも、なんで不思議に思わなかったんだろう

春までしか通わないジム。

一人暮らし始めた事に"壱馬君も"と言った事。

Aと連絡がとれない日がジムに通ってるからだけだと思ってた俺は甘かった

　