熱愛がまじになる日 ⑶

． ページ16

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Aside


「にしても、腹減ったな〜」


　
浜辺をどれだけ散歩しただろう

仕事終わりの壱馬にはそりゃ堪えるよね(苦笑)


　
『お弁当作ってきたんだけど、食べる？』

「まじ？、お弁当？それはヤバい！」


　
こんな喜んでくれるとか、散歩した甲斐あった？笑


　
これ好きなやつやん。これ旨っ。これも。

そう興奮気味に次々に口を付けてくれた


　
「ご馳走様。まじで美味かった。ありがとう」


　
あっという間にキレイに空となったお弁当箱と
隣にある優しい笑顔に幸せと嬉しさが湧いて溢れてきた。


　
『ねぇ壱馬、見て？』


　
そう指差す先にあるのは夜空に輝く満天の星。

　
壱馬は徐ろに明日のスケジュールを確認し
私のスケジュールも同じく午後からだと知ると

もう少し星空見て帰ろ、と言ってくれた。


　
『＿＿こうしてると、喧嘩してたのが嘘みたい…』

「A、俺に責任感じさせまいと必死だったもんな？笑」

『ふふ、バレてたか。笑』

「…なあ。」

『ん？』

「あの電話の時、Aずっと泣いとったやん。
　もう大丈夫なん？気ぃ遣って無理してるとかない？」

『内密に対処してもらえたし、ほんとに大丈夫！』


　
リンダさん曰く、

アイドル活動及び芸能活動の無期限休止、裏アカの削除

それから、謝罪文が事務所を通して届いたみたい。


　
「人を悪く言わへんのはAのいいとこやんな。
　けど今度からはひとりで泣くのはやめてな？」

『じゃあどこで泣くの？笑』

「俺の隣。すぐ抱き締めてあげれるように」

『ふふ、じゃあそうさせてもらおうかな。笑』

　
　
＿＿こういうとこなんだよね、


　
「あと。やっぱファンにはちゃんと伝えへん？」

『デマのこと？』

「うん。信じてないとは言え、安心させてあげたいし」


　
ちゃんと寄り添って、大きな安心感をくれる。

誠実で真面目で、そりゃ惹かれるよね(経験者は語る)


　
「あとさ、今日めちゃくちゃ可愛いんやけど」

『…え、今頃言う？遅っ！』

「初っ端からずっと思ってた。けど遅くなってごめん！笑」

『第一声で言ってよー』

「まずは謝るのが先やん。これ(デート)のために？」

『そうだよ、』

「マジで可愛い。ありがとうお洒落して来てくれて」


　
こういうとこも抜かり無いの。
　
＿＿好き。

もっとくっついてよ。

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