あの兄弟のマフィアの妹は… 2 【2BRO】 (ページ34)

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79話ページ34

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桜田ボス「…そう言ってくれる奴は数少ないかもな。」

A「そう、かも…」

兄者「Aは許してるが、俺は許してねぇからな。」

桜田ボス「ああ、それでも構わない。許してもらえなくてもいい。」

兄者「…そうか」

許してないって言いながらも、お兄ちゃんは桜田のボスにトドメを刺さないところは、いいと思う。

おついち「ねぇ、水谷ファミリーの情報なんか持ってる？」

桜田ボス「ある…が…どうしてだ？」

おついち「いや～俺たち、水谷ファミリーを倒すのに情報が欲しくてね？

　なにかあったら、情報くれないかなと思ってね？」

桜田ボス「あ…それなら…いいぞ？」

おついち「よし、交渉成立だね。あ、そうだ君、名前なんて言うの？」

直樹「え？な、直樹(なおき)、だ…」

おついち「直樹くんね、弟者くんちょっと来て欲しいんだけど」

弟者「え？なに？」

おついち「いいから。直樹くんちょっと情報を提供してくれるとこまで案内して欲しいんだけど、いいかな？」

直樹「え、いいけど…」

おついち「じゃあ、案内よろしくね～」

弟兄と直樹さんとおっつんは、部屋を出て行った。

部屋に残ったのは、私とお兄ちゃんだけ。

……立ってるのも疲れてきた…

お兄ちゃんに言おうか、と思ったと考えていたところ…

兄者「A」

A「ん？…え！？」

お兄ちゃんは、私の傍に近づいてお姫様抱っこした。

これデジャヴ…

兄者「疲れてんだろ？ゆっくり休め。」

お兄ちゃんはそう言ってくれた。

A「うん…」

優しい…本当にお兄ちゃんは、優しい、な…

私は、お兄ちゃんに抱えられながらゆっくりと目を閉じた。

兄者「お休み、A。」

そう聞こえた後、額になにか柔らかい感触があたった――