あの兄弟のマフィアの妹は… 2 【2BRO】 (ページ21)

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67話ページ21

～弟者side～

弟者「…あ、寝てた…」

あれから落ち着かなく、結局ベッドに転がって寝てしまった。

自分でも、らしくないことはわかってる。

弟者「…下行くか」

俺は部屋から出て、下へと降りた。

　ー居間ー

下に行くと、おついちさんがソファーで横になってテレビを見ているのが見えた。

おついちさんは俺の方に気づき、声をかけた。

おついち「あ、やっと出てきた。なにか食べる？」

弟者「いや、大丈夫。」

おついち「そっか。」

部屋を見まわすと、Aと兄者の姿がない。

弟者「ねぇ、兄者とAは？」

おついち「Aちゃんは学校。兄者くんは、バイクでドライブ。」

弟者「そうなんだ…」

時間的に…Aはもう少しで帰ってくるかな…

　ガチャ…

兄者「ただいま～」

おついち「あ、兄者くん。お帰りなさーい。」

弟者「兄者お帰り」

兄者「おう。Aは？帰ってきてねぇのか？」

おついち「うん」

弟者「多分、時間的にもう少しで帰ってくると思うけど…」

兄者「そうだな」

　ブー…ブー…

兄者「おっと？」

兄者のスマホがなっていた。

おついち「誰から？」

兄者「A」

　ピッ

兄者「A？どうした？」

兄者はAの一言を聞いて、顔色を変えて、すぐさまスピーカーに変えた。

兄者「！本当か！？今どこだ！？」

A《わかんない…！》

おついちさんが、どうしたの！？と兄者に聞いたら

兄者「Aが…誰かに追いかけられてる…らしい…」

それを聞いた瞬間、俺とおついちさんの顔色が変わった。

おついち「Aちゃん！敵は！？」

A《後ろにいるっ！追いかけてきてるっ！》

弟者「！A！」

A《弟兄っ！》

その時、電話から聞こえたAの声は、

息を切らして苦しそうだと…追われている恐怖が伝わっていた。

A《お兄ちゃん！弟兄！おついちさん！

　助けてっ！》

――その言葉から、Aの声は聞こえなくなった。