66話 ページ20
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A「やばい…！見つかった…！」
相手はこちらに走ってきた。
私は全力でダッシュする。
とりあえず、どこかで身を隠さなきゃ…！
このまま逃げても、いつか追いつかれるのが目に見えていた。
A「そうだ…！電話…！」
走りながらでも、電話くらいは繋げられる…！
私は、お兄ちゃんに電話をかけた。
プルルル……プルルル……
お願い…！はやく出て…！
後ろを見てみると
距離は少しずつ近づいていた。
やばい…！どうしよう…！
プルルル…ガチャ…
電話が繋がった！
兄者《A？どうした？》
A「っはぁ…！お兄ちゃん助けて！追われてるの！」
兄者《！本当か！？今どこだ！？》
A「わかんない…！」
頭が回らない…！
おついち《Aちゃん！敵は！？》
A「後ろにいるっ！追いかけてきてるっ！」
弟者《！A！》
A「弟兄っ！」
やばい…！追いつかれる…！
奴らは、すぐ後ろに来ていた…
A「お兄ちゃん！弟兄！おついちさん！
助けてっ！」
次の瞬間
私は腕を強く掴まれ、近くの路地裏に引き込まれた。
ー路地裏ー
A「いやだ！離してっ！」
男「うるさいな」
ひとりの男は、私の頬を強く殴った。
A「っ！！」
激痛。
痛くても声が出ないとはこのことか。
ひとりは、私の両腕を後ろで拘束し
ひとりは、私の目の前…私を殴った奴
もうひとりは、通信機を使って誰かと話してる。
数は3人。だけど、高校生の年の女の子に成人男性の力なんて、かなうわけなかった。
どこからか、小さくお兄ちゃんたちの声が聞こえる…
そうだ…電話…
通話中のはず…
私の居場所も…わかるようにしないと…
やばい…意識が……遠のいでいくのがわかる…
少しだけでも…なにか…
私は、手に自分の爪を立てて、血が滴るようにした
A「…こ、れで……だいじょ…う、ぶ……」
私は気を失った――
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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作者名：マーチ | 作成日時：2018年7月12日 21時
