青学名物! ページ10
大「さて、行こうか!」
大石の言葉にレギュラー全員が気合を入れる。
そう、今日は待ちに待った校内ランキング戦である。
関東大会が近いため、ベストメンバーで臨もうということで行われる。
大石がレギュラーにそう言い部室から出ていく。
桃「お〜怖い怖い。大石先輩気合い入ってるねぇ」
海「べらべら喋るんじゃねぇ。気が散る」
桃城にそう言い海堂が出ていく。
桃「これも作戦のうちよ。ゲームはロッカールームから始まるってね。プロの世界じゃ常識らしいぜ?知らねぇよな」
そう言い残し桃城が出ていく。
河「どうしよう…みんな、すごい気合いだな…」
菊「気楽に気楽に!たかがテニスじゃん?」
河村と菊丸が出ていく。
不「されどテニスとも、言えるけどね。………あ、タカさん、ラケット忘れてるよ」
不二が出ていく。
そして、
越「まだまだだね」
不敵に笑いながら、越前も出ていく。
と、そこにもう一人不敵な笑みを浮かべた人物が
『まだまだだね〜』
越「…………………」
『ちょっと待ったスルーしないでお姉さん悲しい』
部室から出てきた越前に、壁に背をあずけドヤ顔でそう言って見事にスルーされていたのは昨日竜崎先生が紹介した水崎Aであった。
越「…………なんスか」
『いやぁ〜ちょっと皆の激励にね。一応私も青学テニス部の一員になったことだし?
しかし、朝からこの位置にスタンバってたのに誰も突っ込んでくれなくて悲しかったよ〜』
「最初はね、コートで大の字に寝っ転がってようかと思ったんだけど〜竜崎先生の鉄槌が来そうだったからこっちにしたんだ」と言ってるこの少女を越前は見据えた。
正直言ってこんな如何にもバカですと言わんばかりの少女が、サポート兼選手で大丈夫かと思いながら、これ以上関わりたくないと思い、立ち去ろうとコートに足を進めようとした。が
『あ!ストップ!人の話は最後まで聞きなさい!』
一応先輩だと言うことを頭に入れて、しょうがないと相手の方振り向く。
すると先程のおちゃらけた雰囲気ではなく、真っ直ぐと越前を見つめていた。
越「…………」
『…ねぇ、越前くん』
少しの沈黙の後、またいつものニコッと人懐っこい笑みを浮かべた。
『んーん、別に大した事じゃないんだけど。一つお願いがあってね』
越「お願い、っスか……?」
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作者名:ミズチー | 作成日時:2019年8月21日 14時