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加「すごいよリョーマくん！手塚部長のドロップショットをいつの間に！」
不「伊達にベンチコーチしてなかったね」
皆が越前くんのドロップショットを賞賛している。
私もベンチコーチしてるんですけど。いやそれより
『私だってできるし…』
桃「いやそこで意地張るんすか！？」
日「下克上だ！」
その掛け声と同時に、日吉くんはデタラメな打ち方で打ってきた。
「ゲーム氷帝日吉。2ゲーム to 1」
若干氷帝有利になったところで越前くんはふっ、と笑った。
越「へぇー案外やるじゃん」
日「減らず口を。お前にとっての下克上はここにはないんだよ」
越「ねぇ、下克上ってさ格下の奴が格上の奴を倒す事じゃなかったけ？」
越前くんはそう言うと、右手に持っていたラケットを左手に持ち変えた。
越「あんたさ、自分で自分の事を格下って言ってるようなもんだね」
日「…何？」
そこからは越前くんが本来の力を見せ、あっという間に勝ってしまった。
「3勝2敗1ノーゲームにより、青学の勝利」
色々あったものの、結果青学は氷帝に勝つことが出来た。
桃「やったな越前！」
菊「ナイスおチビ！」
手「良くやった」
越「当然」
戻ってきた越前くんに皆がそれぞれ祝いの言葉を投げかけている。
私も越前くんに向けて親指を立てて笑った。すると、越前くんも同じようにして笑ってくれた。
挨拶をするためレギュラーはコートに立ち、氷帝と向かい合った。
「「ありがとうございました！」」
挨拶まで済ませ、無事最初の大会が終わった。
直後、私は抑えていたうずうずが解き放たれ、自分でも分かるほど落ち着きがなくなった。
そりゃあ、間近であんなもの見てたらなるよ。伊達に私もベンチコーチしてなかったからね。
不「テニスがしたい、って顔してるね」
『…あはは〜バレた？』
どうやら不二くんにはバレてしまったようで、クスッと笑いながら聞いてきた。
不「僕が練習相手になってあげようか？」
自分を指さしながらそう聞いてきたけれど、やんわり断っておいた。
『有難いけど今日はもう疲れただろうし、流石に悪いよ。…また今度お願いしてもいい？』
不「僕は大丈夫だけど…それじゃあまた今度お相手しようかな」
そう不二くんと話していると「集合！」と竜崎先生の声が聞こえた。
全員集まり少し話をした後、解散となり皆帰路に着いた。
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作者名：ミズチー | 作成日時：2019年8月21日 14時
