青学最大の危機 ページ18
ランキング戦から三日後。
新しいレギュラーが決まり、またいつもの練習戻っている部員たち。もちろんその中には私も含まれているわけで。
この前桃城くんと色々あり、十中八九部活に来ないかもと思っていたら、三日も来ていない。
やり過ぎだとは思っていない。むしろ、私の言ったことの真意をちゃんと理解して、それをバネにして欲しいと思っている。
皆が部活をしている姿を、一人そんなことを思いながらぼーっと見ていると。
大「水崎さん、ちょっといいかな」
大石くんが少し困り顔でそんなことを言ってきた。
『はーい、どうしましたか?あ、練習のお手伝いですか?』
大「ははっ、別に敬語じゃなくてもいいよ。同い年なんだし。」
「あと、練習じゃなくて…」とまた困り顔になり私に聞いてきた。
大「桃のことなんだけど……何か知ってるかな?」
どうやら大石くんは桃城くんの心配をしているらしい。やっぱり三日も来ないとなると、彼としては心配なんだろう。
『んー私は分かんないや。力になれなくてごめんね。…でも、何で私に?』
大「いや、いいんだ。よく桃と喋っているから何か知ってるかと思ってね……気にしないでくれ。」
そう言うと、大石くんは練習に戻っていった。
桃城くんが来てないことについてはあまり大袈裟にはしたくはないようだ。
『まぁ竜崎先生もその事には触れてないからな〜』
ん?………竜崎先生…
『やっば………』
さっき、竜崎先生に話があると言われて〜時に、と言われていたのを思い出した。
約束の時間を過ぎていたので、「あぁ…しょっぴかれる…」と蒼白な顔になりながら、走って職員室へ向かった。
帰ってきてみると、何故か大石くんと菊丸くんがグラウンドを走っていた。
聞いた話によると、大石くんがイライラしていて、そこで菊丸くんが大石くんの地雷を踏んでしまい、大石くんが菊丸くんを突き飛ばし、ゴールデンペアを解散すると言い出し、あの雰囲気だそうだ。
『ゴールデンペア解散、ね〜』
私も一応青学の一員なわけだし、勝つためにはゴールデンペアは必須だ。その為にはやっぱり、元凶の桃城くんに戻って来てもらわないといけない。
『…ちょいと話、聞いてみますか』
私のアドバイスのせいとかだったら大変だからね。多分そんなことはないだろうけど、話を聞くぐらいはできる。
そう思い、早速放課後行ってみることにした。
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作者名:ミズチー | 作成日時:2019年8月21日 14時