後輩の小瀧くん。

・ ページ13

．






次の日





昨日の一見以来、何だか小瀧くんが変だ。







今まで何かと突っかかってきた小瀧くん。

それが今日は私に全く話しかけて来ない。






それは、もうわかり易く。




もしかして今度は私が避けられてる？

いや、もしかしなくてもそうだろう。






斜め前の小瀧くんのデスクをチラッと見れば






「ねえ、小瀧くん今度、呑み行こうよ！」







なんて、確か小瀧くんの同期の

"柚木ちゃん"が可愛い声で呑み会のお誘い中。








仕事中なんですけど、今






柚「美味しい所、私知ってるの！」





小「期待しないどくわな、」





柚「ちょっとー！」





なんて、随分、楽しそうな会話な事で。






へーーー






小瀧くん、普段はあんな表情するんだ？

私にはいつもポーカーフェイスの癖に





きゃっきゃっと聞こえる可愛い声

あーもう、うるさいな！！





て、私は何にこんなイライラしてるんだ？




なんて、思っていれば





柚木「じゃあ、そういう事で！」




小「ん、」




終わったのか

柚木ちゃんは自分のデスクに戻っていき




そしたら




『…っ』





バチッと合った目





だけど、それはすぐに逸らされて

何やら書類を持って小瀧くんがこちらに向かってくる







そして






小「桜先輩」




桜「ん？何？」




小瀧くんは私を通り越して隣のデスクの桜の元へ





え？




小「これなんですけど…」





桜「あぁ、これ私わかんないかも…

ねぇ、Aこれさぁ、』





と、桜にふられた為、書類を確認しようとすれば




バッと小瀧くんによって上にあげられる書類





『え？』




小「大丈夫です。

"どうせ"先輩にはわからない事ですから」






『そんなの、わかんな「桜先輩ありがとうございます。部長に聞いてみます。」





そう言って、

小瀧くんは部長の元へ向かっていってしまって






『ちょっ、まっ…』






桜「あらぁ〜…A、小瀧くんに何かしたの？」







『わかんない…』









-

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す